口を開けた時に顎の関節が鳴る。改善するにはどうすればいい?

今回は口を開けた時に顎の関節から音が鳴るという相談。
音は鳴りますが特に痛みはないということですが、気になるのでなんとか改善できないかということだった。

口は喋ったり、噛んだりとよく使う。
しかし、いつも同じ方で噛むなど何気なく偏った使い方をしていることがほとんど。
口を開けたり閉じたりしてみると下顎が真っ直ぐではなく左右のどちらかにズレてしまう、下顎を左右に動かしてもスムーズに動かせない方が出てくる。

今回相談を受けたケースも同じように偏りが見られた。
それ以外にも、
・耳が硬い
・頬骨の周囲の組織が硬くなっている
・首の筋肉が緊張している(頭、首が前に傾いている)
・肩こり、バンザイがスムーズにできない
・腰が張っている
・呼吸が浅い
といったものも見られた。

そこで、
・耳を動かす
・頬骨や頬の周辺の組織をさする
・舌を動かす
・首の皮膚をさする
・肩甲骨、腕を呼吸に合わせて動かす
といったことをやって顔や体幹の筋肉の緊張をゆるめていった。

首や肩の凝り、肩甲骨周囲の凝りもスッと軽くなり、呼吸をしてみても十分に吸う・吐くができるようになった状態で改めて顎を動かしてみると口を開けても下顎が左右にズレることなく綺麗に真っ直ぐ開けられるようになり、左右に動かしても動かしにくさもなくなり、顎から音が鳴る症状も改善された。

口が開かない、顎関節症のような症状が見られる人も増えているようだが、日頃のアンバランスな使い方による筋肉の緊張度のバランスの崩れが影響している可能性もあるので筋肉の緊張をゆるめてきちんとケアしておくことが大切だ。