本来、ヒトのからだはバランスの取れた柔らかい弾力のあるものです。
からだの前後・左右・上下のどれかのバランスが崩れても全てのバランスが崩れてしまいます。
からだの不調が起きている人によく見られるのが、“インバランス”な状態です。
インバランスとは、“からだの平衡がとれない・不釣り合い・不安定”という意味です。
そういったことからも基本的にからだのバランスはとれておいた方が良いの言えます。
バランスというと、グラグラしない、安定しているといったイメージが強いですが、ヒトのからだは動いています。
動き続けている中で、バランスが取れている状態が好ましいと考えます。(それが中間位・中間姿勢)
バランスが取れているというのは、静止状態ではなく、動いている中で平衡が取れている状態(動的平衡)と言えます。
そのバランス作用は一時的なものです。変化に対応するためにバランスは必ず崩れるようにできています。
“バランスは崩れるもの”と認識しておくことです。
それに対してすぐに立て直す習慣を持つことが大切です。
からだのバランスが取れているのもほんの一瞬のことです。次の瞬間には崩れていると言えます。
例えば歩くにしても、重心を前方へ移動することで一方の足で地面を後方に押すことでからだが前方へ移動していきます。そして、からだが倒れないように反対の脚がからだの下へ来ます。(接地・片脚支持)進み続けている間はそれが交互に繰り返されます。歩いている時はわずかに左右に重心を移動させながら前方へ移動しています。
こういったことからもからだを動かしている時は、静的平衡ではなく、動的平衡という考え方が適切であると考えます。
平衡が失われると、それを取り戻そうとするのは、からだに本来備わった働きです。
自分でバランスを取ろうとしたり、真っ直ぐにしようとしなくても、本来なら崩れたものは自然に戻るのです。
そうならないのは、意識やからだの使い方に問題があるために、そうはならないのだと考えることが自然です。
