投げる・打つ・走る動作においてパワーは必要な能力です。
パワーが必要とわかっていてもどのようにすれば身につけられるのか、きちんと理解できていないとトレーニングに励んでも結果に現れず、無駄な時間を費やしてしまうことになります。
パワーとは、通常、「筋力×スピード」で表されます。筋力があってスピードがある、この相乗効果がパワーです。
筋力とスピードの2つの能力が必要だということです。この2つの能力がどちらも高ければ、当然大きなパワーを発揮することができますが、簡単にはいきません。
重たいものを挙げる時に、速く挙げようとしても無理があります。重たすぎるとスピードが出せないということです。
逆に軽いものは素早く挙げることはできますが、大きな力は出せないのでスピードはあってもパワーは小さくなってしまいます。
スピードというのは、“筋肉が収縮する速さ”です。これは、あまりトレーニング効果は期待できますん。速筋線維をどれだけ持っているかという先天的な要因と考えられるからです。
ただし、トレーニングによって速筋線維の動員を増やすことはできます。自分の持っている能力をどれだけ出し切れるか、ということでスピードの向上は期待できます。
筋力は、筋力トレーニングによって向上できるので、筋力の向上が、パワーの向上に繋がると考えられます。
筋力が上がれば現状のスピードでもパワーは向上するはずですが、スピードが定数だと考えて筋力アップばかりに取り組んでもパワーは上がり続けません。
パワーを高めるというと筋トレばかりがフォーカスされますが、いかにスムーズに、素早く力を出すかといった動作の習得の問題が出てきます。
こういったことをきちんと身につけてから、筋力アップに取り組まないと、ただがむしゃらに大きな力を出そうとするだけでは、スピードは生まれず、結果としてパワーには繋がらないということになってしまいます。
動作には、“準備動作・主動作・終動作”があります。準備動作で力とスピードをためて、主動作でそれをパワーとして爆発させ、そして終動作は効率良くその動作を完了できたかどうかを現します。このような動作の手順を学ぶ・習得することがテクニックを習得することであり、パワーを最大限に発揮することになります。
タイミングが間違っていれば、筋力がついたとしてもパワーには繋がりません。
動作の中で大事なポイントは、瞬間的に大きな力を出すには、常にリラックスしていなければいけないといつことです。
常に力が入った状態では、瞬間的にスピードを出すことはできません。そのような動作は動きが全て等速に見えます。
筋力の向上はパワーの向上に繋がりますが、ゆっくりとした動作で大きな力を出そうとすることは、大きな力は生まれますが、スピードには繋がりません。
筋肥大とパワーは別物です。単純に考えてしまうと、スピードを損なってしまうので気をつけなければいけません。
いろんなトレーニング方法が紹介される現在では、単純な理解は禁物です。必ず裏表・プラスとマイナスの二面性を含んでいます。そのどちらもきちんと理解した上で、目的に合わせてトレーニング方法を活用することが最も大切なことです。
