立っていると脚に力が入らなくなってくる、膝も痛くなってくる。改善するにはどうすればいい?

今回は膝の痛みの相談。
立っていると脚に力が入らなくなってきて膝も痛くなってくる。(日によって内側だったり外側だったりと痛みが出る場所が変わる)
歩く時も歩き始めに痛みが出るが、歩き続けていると痛みが治まってくる。
骨などには異常はなく、短い時間だと立っていても膝に痛みは出ないとのこと。

骨に異常はないということはからだが捻じれたり傾いたりして崩れて立っているということが考えられます。

実際に立ち方を見てみると、
・頭、首が前に倒れ捻じれている(首、肩が緊張している)
・体幹が傾いている(猫背、腰が反り気味)
・体幹が捻じれている(肩、腰が左右で高さが違う)
・腕が捻じれている(上腕二頭筋・三頭筋が緊張している)
・O脚気味(痛みが出る方)
・扁平足(痛みの出ない方)
・外反母趾(両方)
など全身に捻じれや傾きが見られました。

膝の痛み以外の不調として、
・頭が痛い
・手足の指先が冷たい(血行不良)
・脚の浮腫み
・肩こり、首こり
・背中、腰の張り
・呼吸が浅い
といったものもありました。

痛みを感じ出した時期にやっていたことを伺ってみると、仕事の打ち合わせで上半身だけ相手の方に向けて左右の人と長時間話をしていることが多かったそうです。
また、書く作業も多く腕の疲れも感じていたとのこと。

問題の原因は体幹が捻じれて崩れてしまったことです。
そして捻じれた体幹を支える脚も捻じれたり曲がって筋肉が緊張して硬くなってしまった。
長時間緊張していることで筋肉を動かすエネルギーが切れて力が入らなくなるような感覚が起きたのではないかと考えられます。
解決策は捻じれを戻して本来の状態に戻す、整えることです。

ということで、
⚪︎首
⚪︎上肢
⚪︎肩甲帯(鎖骨、肩甲骨、上腕骨)
⚪︎下肢
⚪︎足部・足の指
の崩れを整えていくと体幹の崩れも戻り頭痛や手足の指先の冷え、浮腫み、呼吸も改善され首こりや肩こり、背中や腰の張りも解消されました。

体幹や脚の捻じれが戻ってからだが整い、筋肉の緊張がゆるむと脚に力を入れて踏ん張ろうとしなくても楽に立てるようになり、立っている感覚が全く違うものに変わったようでした。
長い時間立っていても脚が疲れることもありませんし、膝が痛くなるようなこともありませんでした。

からだの組織に異常はないのに痛みが出るということは痛くなるような立ち方をしているということですし、膝が悪いから膝が痛いというわけでもありません。
痛みの部分だけが悪いのではなく、全身が崩れてしまった影響が膝に一番大きく現れているだけで今回のように他にもいろいろな不調や問題を抱えているということはよくあることです。
だからこそ、全身を見直す、整えることが大切なのです。