動かすとは筋肉の収縮-弛緩・関節の曲げ伸ばしではなく、“移動すること”

運動・からだを動かすというと、一般的には筋肉の収縮-弛緩、関節の曲げ伸ばしをイメージする人が多いのではないでしょうか。

からだのバランス(筋の緊張度のバランス)を整えるという目的でからだを動かすことを考えた時に、筋肉の収縮感や関節の曲げ伸ばし感を感じたりすると、からだのどこかが緊張したり、緊張させたりすることになり、バランスを崩してしまいます。全身の筋肉の緊張のバランスが取れた状態でからだを動かせないと、どこかの筋肉が緊張したり硬くなったり、疲労が残ってしまいます。

“筋トレ・ウエイトトレーニングをすると筋肉が硬くなる”ということがよく言われますが、それも(筋の緊張の)バランスが取れていない状態、筋肉の収縮感を感じて動いているからそのような結果になっているだけです。バランスが取れた状態で行えば筋肉の緊張もゆるみますし、筋肉の質も高まります。

筋トレの代表的なエクササイズとして、スクワットがあります。それを例にして説明すると、からだのバランスが崩れている人、スムーズにしゃがんで立ち上がれない人は、しゃがむ時に太ももの前や腰の筋肉にはりや筋の収縮感を感じたり、立ち上がる動作で膝関節が伸びた感覚を感じたりしがちです。

スムーズにしゃがんで立ち上がれる人は、そういった感覚は一切ありません。

・しゃがむ時はお尻が沈んでいる感覚

・立ち上がる時はお尻が浮いていく感覚

があります。

しゃがむ時も力を抜いたりする必要はありません。からだのどこにも緊張がない(ゆるんでいる)ことを感じる・認識するだけです。

立ち上がれる時も、膝を伸ばした感覚はありません。抜けたような感覚があります。

2つの違いは動かし方です。

バランスが崩れる・筋肉が硬くなるのは、筋肉を意識したり、股関節や膝を曲げようという意識を持ってしまっています。

一方、スムーズに動けるのは、“移動する”という意識でやるからです。

股関節を曲げようとしなくても、骨盤・大腿骨は後方へ移動します。反対に前方へ移動させれば自然に伸びます。

動かすという意味には、「移動する」という意味もあります。この移動という意識でいろんな動作をやってみれば、筋肉が緊張しない、楽に・軽く・スムーズな動きができるようになります。