筋トレの目的をとしてよく言われるのが“筋肉を鍛える”ですが、鍛えるとは「高温で熱した金属を繰り返し打ったり水で冷やしたりして硬度・密度を高めて良質なものにしたり、鍛錬する」とあります。
筋肉も鍛えれば強くなる・硬くなると言えます。
強くなるということは、“ゆるみがなくなり硬いものになる”ということです。
言葉の意味からすれば「筋肉を鍛える」ということは、筋肉を硬くするということになります。
筋肉を強くして硬くして何の役に立つのかを考える必要があります。
筋トレを行う目的の1つに、「からだをつくるため」ということが考えられます。
からだをつくるということは、柔らかい・弾力性のある・復元力のある筋肉にすることです。全身の筋肉がそのような状態になれば、バランスが取れ、中間位・中間姿勢が取れてからだが整い、からだの機能が適切に働くことができる条件が整うことになります。
筋肉を鍛えたから、からだをつくったということにはなりません。
一般的な筋トレでは重量をどれだけ挙げたかに焦点が当てられますが、からだをつくるということから考えると重さ・負荷を持ち上げることよりも、筋肉の質を変えることが大事なのではないでしょうか。
○kg・○回・⚪︎セットという条件設定で繰り返すとほとんどの場合、筋肉は柔らかく弾力性があり復元力のあるものになるどころか、逆に縮んで硬くなる、部分的なバランスを崩し、全身のバランスを崩すことになっています。そして筋肉痛が残る。
このような状態になってしまうのが普通です。
筋肉を大きくしたいという目的ならば速筋線維がターゲットになります。
速筋線維を刺激するための条件と1つに物理的負荷がありますから重さをかけることは間違いではありません。
しかし、条件はそれだけではありません。
低酸素状態になるまで筋肉を動かし続けるという方法もあります。
一般的な筋トレで10回繰り返すというのは、1回ずつを10回繰り返すというやり方になっていることが多いですが、それだと筋肉にストレスがかかるのは1秒もないくらいの時間です。
それ以外の時間は筋肉はあまり活動していない・休憩しているのと同じになってしまっています。
それでは刺激が弱過ぎて筋肉にもほとんど変化はありません。
本来、10回の繰り返しは10回連続で繰り返して筋肉を休ませないと考えます。
それくらい筋肉を動かして続ければ筋肉を収縮させるエネルギーが枯渇し、低酸素状態になります。
こういったやり方だと無理な重さを扱う必要がないので安全ですし、常に主働筋・拮抗筋が50:50のバランスで使われることになり、からだのバランスも整います。
整うことはゆるめることですから筋肉は柔らかい・弾力性・復元力のある状態で膨らみます。筋肉痛も起こりません。
筋トレを何のためにやるのか、鍛えるとはどういった意味なのかを改めて考えてみましょう。
