スポーツ動作に似た動きの筋トレをすると実際の動きが下手になってしまう

最近では様々なスポーツで筋トレが行われるようになりました。
テレビを見ていてもスポーツ選手の行うメニューが紹介されています。
そうするとそれをそのまま真似すればその選手のようになれると勘違いしてしまうことがあります。

トレーニングには「個別性の原則」というものがあります。
身長、体重、筋力など様々な要素において個人差があります。
トレーニングはその人の身体特性に合わせたものを行うことが大切です。

それから、競技動作に負荷をかけてトレーニングをすれば競技動作がパワーアップすると勘違いしてしまうケースもよくあります。
競技の動作に負荷をかけたところでパフォーマンスアップの効果はないと思います。
負荷をかければ必ず動作は遅くなります。

しかし、競技の動作は必ずスピードが求められます。
パワーは「筋力×スピード」です。

どれだけ筋力が高くてもスピードがなくてはパワーは向上しません。

その動作に必要な筋力を高めたいのであれば動きを似せるのではなく、実際の動作で負荷をかけてやればいいのです。
バッティングならバットの重さをいつも使うものより少し重いものを振る、ピッチングならタオルの長さや先の重さを変えてシャドーピッチングをする。
そうすれば実際の動作での力の出し方、タイミングなど感覚が変わることはありません。

筋トレはあくまでも基礎的な筋力を高めるための方法です。
そのときは変わった姿勢や何か特別な道具を使うような必要はなく、ベンチプレスやスクワットなどを目的に合わせて動作のバリエーションを考えることが大切になってきます。

そして次の段階は競技に合わせた力の発揮の仕方をトレーニングすることが必要になってきます。
実際の競技の動作はずっと力を力を出し続けるのではなく、瞬間的に力を発揮することが求められます。
そうなるとその競技の動作を練習するのが1番のトレーニングです。
つまり「技術練習」をすることです。

最近では中学生でも筋トレをさせるようなケースもあるようですが、学生は入学した時から最後の大会までの日数はカウントダウン形式で減っていきます。
時間に限りがあるわけですが、わざわざ筋トレの時間を設けてなくても部活などの練習をしっかりやることで競技に必要な筋力を高めることができます。
中学生は部活の練習を毎日楽しく頑張ることがトレーニングにもなるということです。
高校生の場合でも部活の中に筋トレの時間を作らなくても休み時間などのちょっとした時間を使えば技術練習の時間を減らすことなく筋トレもできます。
何事も考え方次第ということです。