肘をきちんと伸ばせるようにして、腕から全身を整える

肘は上肢(腕)の中間に位置する関節です。肘関節は、上腕と前腕の筋肉が関係しており、上腕の筋肉は肩関節にも関係しています。また、前腕の筋肉は手関節(手首)にも関係していることから、肘を動かすことで、肘関節はもちろんですが、肩関節や手関節にも作用します。

肘関節を中間位(筋の緊張度が50:50の状態)に整えることは、肩関節と手関節を中間位に整えることができると考えられます。

日常生活では、手をよく使います。その時、手のひらを下に向けて使っています。すると前腕は回内(内回し)→肘は屈曲(曲がる)→肩は持ち上がって前に出る→肩甲骨も上がり、斜めに開く→首・頭は上がった肩の方へ傾く→骨盤も一方が高くなるといったように全身に影響が及びます。

長時間その作業をするとそのからだの形で固まってしまいます。(その作業を効率良くするには、その姿勢が理に適っているから)

そのままにしておくと全身が崩れた状態を脳がノーマルな状態と認識し、それを維持しようとしてしまいます。

首・肩・背中・腰の張りや痛みといった問題は腕がきちんと伸ばせないことも原因と考えられます。

上肢をきちんと伸びた状態に戻すには、

○肩甲帯(鎖骨・肩甲骨・上腕骨)のバランスを整える→肩を上下に動かす

○肘を中間位に整える→肘の曲げ伸ばし(腕の曲げ伸ばし、押す・引く、バンザイをする)

といったことが有効です。

やることはあまり難しくない、誰でもできる普通の動きです。成果が出る・出ないの差は、“全身がリラックスした状態で行う”ということです。

中間位とは、全身の筋肉の緊張が50:50のバランスの状態です。動かす時にそのバランスが崩れていれば中間位ではありませんから、中間位には整わない、緊張はゆるまないという結果になってしまいます。

立つ・座る・寝る、全身が緊張しない、リラックスした体勢で行うことが一番大切です。