走る動作について考える-スクワットは走るために役立つのか?

走る動作では大臀筋・ハムストリングスがメインで大腿四頭筋はサポートの役割であると考えられます。
大臀筋やハムストリングスが発想した下肢(脚)を持つことが重要になってくると考えられますが、そのためにどんな筋トレをすればいいのか。

下肢の強化としてスクワットが行われますが、一般的なスクワットのターゲットが大腿四頭筋になっていて、股関節の屈曲・伸展動作で作用すること腸腰筋と大臀筋がターゲットになっていません。

立ち上がる動作の主は膝関節ではなく、股関節を伸展されることが連動して膝関節を伸ばし、足関節(足首)を底屈(伸ばす)させます。
膝関節や足関節をいろいろ動かしてもメインの股関節の動きは良くなりませんし、速さも出力も効率の悪いものになってしまいます。

そもそも大きな重り・負荷をかけてしゃがむ-立つ動作がからだ・重心を前方へ移動させるのにどれだけ役立つのかを考えてみる必要があります。
しゃがんで立ち上がることとからだ・重心を前方へ移動させることは動きが異なります。からだを前に進めている時に上から大きな負荷・ストレスはかかりません。
走る動作において負荷・ストレスのかかり方も違います。

そもそもスクワットでの出力が上がることが走る動作での脚の出力にどれほど役立つのかを考える必要があります。
スクワットの最大出力が走るスピードに寄与することは間違いではありませんが、どの程度なのかは疑問です。
スクワットの最大出力が上がれば必ず走るスピードが速くなるということはありません。

走る動作での股関節と膝関節の屈曲とスクワットでの屈曲とでは、屈曲角度も違いますし、立ち上がる方向も違います。最大出力の発揮形態も走る動作とスクワットでは違います。

筋トレはパフォーマンスを向上させるためのサブの役割で、メインにはならないということを理解しておく必要があります。メインとなるのは、実際のパフォーマンスです。
走る動作であれば“走る”ことです。筋トレで高めた筋力を実際の走る動作で生かすと考えて取り組むことです。

では、スクワットはどのようにすればいいのか?
筋トレはあくまでベースとなるからだをつくるための手段です。
筋トレの目的はバランスのとれた筋肉づくりです。

バランスの取れた筋肉づくりというのは、全ての筋肉を50:50の緊張で働く・働かせることです。
バランスというのは筋肉を平衡状態にするということです。
からだは常に全身の筋肉が協働しています。バランスの取れたからだ・中間位、中間姿勢で実際に走るというパフォーマンスを適切な動きでできるようになればスピードも出力も上がるはずです。
※簡単なようですが、これが一番難しい。適切な動きがわからない、知らないため