中間位・中間姿勢という考え方⑤ 主働筋・拮抗筋の考え方

ある動作をする時には、○○筋が使われる。
だからその主働筋(動作の中で中心的に働く筋肉)を強化・鍛えるというのが一般的な考え方です。

何かの動作をする時に筋肉は1つだけが働いているわけではありません。
筋肉は全身繋がっています。
協働して働いている筋肉(協働筋)もあります。

筋肉は収縮しかできません。
弛緩の動きができるのは主働筋が収縮したら、次の瞬間に主働筋に変わって収縮する筋肉(拮抗筋)のサポートがあるからです。

動作の中では拮抗筋や協働筋も主働筋と同じように重要です。
いくら主働筋のレベルを高めても拮抗筋・協働筋のレベルが低ければ、主働筋は大きな力を発揮することはできません。

主働筋と拮抗筋のバランスの大事さを知っているという人もいますが、バランスというと主働筋を鍛えたから、次に拮抗筋も鍛えるといった考え方がほとんどです。

曲げる動作をする筋肉・伸ばす動作をする筋肉と別々に鍛えても連動した動作にはなりません。
ロボットのようなカクカクした動きになってしまいます。
一般的な主働筋・拮抗筋を鍛えるトレーニングはヒトとしての自然なからだではなく、ロボットのパーツ作りをしていると言うこともできます。

主働筋・拮抗筋・協働筋は同等に働いていると考えれば、バランスを取るために個別にやる必要もありません。
全てを一緒に使う種目をやればいいのです。
極端に言えば、たった1種目で目的は達成できます。

繋がっているはずの筋肉が同時に協働で働いていないことがからだのバランスを崩すことになります。
それが首・肩・腰・膝などの痛みや不調、姿勢の崩れ(捻じれ・傾き)を招く原因になります。

どこか一部だけを使った楽(手抜き)をすることは、結局のところ、からだのバランスを崩す・崩壊させることになってしまうということです。

全身の筋肉を使うことは、1つの動作をするにも力やエネルギーも分散されるので楽に行えます。(効率的)

特別な目的がなければ、からだづくりのために運動・エクササイズをするのであれば、重量物を持ったり・担いだり、マシンを使う時にどれだけ重いものでやるかということではなく、いかに全身を均等に使うかを考えることです。

アスリートでない一般人は、最低限、地球の重力に抗して楽に立てる・動ける・移動できるからだがあれば日常生活を快適に送れるはずです。
大きなからだをつくるのではなく、扱いやすいからだを作ることが大事ということです。