オリンピックの短距離、長距離、マラソンを見て

先日パリオリンピックが閉幕しました。
最近はランニング指導の依頼はありませんが、走り方についてはずっと勉強していますのでトップアスリートの走りを注意深く見ていました。

勉強会でも教わっていましたが、実際に見てみると短距離も長距離もマラソンも基本的には同じ走りをしていると改めて感じました。

走る動作の中で脚の動きは後方に運んで(股関節の伸展)、その反動で脚が戻ってくる(股関節の屈曲)ということ。

違うのはスピードだけ。
マラソンだと時速20キロくらいで100mになると時速40キロくらい出ていますが、その違いはピッチ×ストライドの条件が変わることです。
速く走るためにはピッチ(脚の回転)とストライド(1歩で進む距離)のどちらか、または両方を高めることが必要になってきます。

ストライドを伸ばすためには後方に押し出す力が必要です。
脚を前方へ持ってくることだけではストライドは生まれませんし、股関節の伸展動作の反動を活用することができないのでピッチも上がりません。

トップアスリートになると腕振りもバランスの取れた動きになっているように見えました。
一般的には肩甲骨から腕を引くようになど言われますが、肩からぶら下がった上腕が振り子(肩関節の屈曲-伸展)で動いています。
片側の脚を後方へ運び(股関節の伸展)、それと同側の腕は前方へ振ってバランスを取っているように見えます。
マラソンは腕を抱え込み、100mはそこまで肘を深く曲げないといった肘の曲げ具合には違いがありますが、腕の動きというものは短距離も長距離もマラソンも同じように感じました。

微妙にフォームが違っていてもトップアスリートになると腕や脚の基本的な使い方はみんな同じで、見ていても楽に走っているように見えるのに動きの中で止まるところがなく、流れるようにスムーズに動き続けています。

改めて走るフォームは作るのではなく、自然な動き(理に適った動き)で腕・脚を動かすことなのだと感じました。

走りを指導する機会があれば、そういう自然な動きをしっかり伝えていきたいと思いました。