肩こりを改善するために腕回しをしたら肩の後ろ側に引っかかる感じがして痛くなった。痛みを改善するにはどうすればいい?

今回は肩の痛みの相談。
肩こりを改善するために腕回し運動をしたところ肩の後ろ側に引っかかる感じがして痛くなってしまった。
病院で診てもらったが骨などに特に異常はなく、安静にしていると痛くないが回すと引っかかり感と痛みが出るということでした。

腕回しをして痛みが出たということですから、腕回しのやり方に問題があると考えられます。
痛くなるように回しているから痛くなったということです。
使い方の問題は使い方を直さなければいつまでも安静にしても動かすとまた痛みが出てしまいます。
痛くなく回す、本来の自然な回し方をすれば痛みが出るはずもないし、筋肉が緊張するはずもありませんから肩こりも改善されるはずです。

腕回しをする時に多くの人が意識していることは、
・肩甲骨から腕を大きく回す
・前から後ろ、後ろから前に大きく回す
といったことです。
こういった意識が肩の引っかかり感や痛みを引き起こす原因となります。

肩甲骨から腕を大きく回すというのは、腕と肩甲骨は繋がっていて腕を使う時には必ず肩甲骨が動くという話からそういった回し方をする・させるケースが多い印象です。
ところが、肩甲骨を動かしたところで腕が上がったり下がったりはしません。
肩甲骨が先ではないのです。
腕が動かないと肩甲骨は動かないのです。

次に腕を回す方向ですが、前から後ろや後ろから前に回す・回させるケースが多いですが腕は背中の方へ入ると肩甲骨が背骨の方に移動する(内転)ように動きますが、そうすると肩関節をロックするようになり動きにブレーキがかかってしまいます。
それを無理やり動かそうとすると引っかかり感が出たり痛みが起きてしまいます。
基本的にリラックスした立った時に肩は30°前方を向いているので腕は後ろには大きく回せません。
内回し・外回しのイメージで腕は回ります。

もう1つの問題は「肩はどこなのか」を間違って認識してしまっていることです。
認識を間違っているから肩甲骨の溝を上腕骨頭のボールが滑って転がるように動かないのです。
逆に肩の位置の認識を適切に捉えることができれば簡単に滑るような動きで回せるようになります。

ボディ・マッピングという考え方があります。
人間の脳にはからだの地図があり、これによってからだの動きが可能になるというものです。
この地図が適切であれば適切に動くことができるが地図に間違いがあれば実際の動きも良くない動きになるというものです。
骨などに異常はないのに腕を回すと引っかかったり痛みが出たのは肩を間違えてマッピングしているということです。
マップの間違いは修正できます。
きちんと修正すれば引っかかったり痛みを感じることなく腕をスムーズに回すことができるようになります。

実際にこちらが相手の脳に肩がどこなのか教えた後にご自身で回してもらうと引っかかり感なくスムーズに回せるようになりました。
痛みもなく気持ち良く回すことができ、腕を回すと肩甲骨も一緒に動き、腕もからだの後ろには入ることもなく、からだの前方で内・外回りになっていました。
このようにスムーズな回し方で何度も回していると首、首筋、肩、腕、背中など腕だけでなく体幹まで緊張がゆるんで肩こりも解消されました。

動かし方を直すのにボディ・マッピングという考え方は簡単で短時間で成果が見られるので有効なアプローチだと思います。