野球でピッチャーをしている選手からの相談で球速をアップさせたいというが多いですが、それと同じくらい多いのがコントロールを良くするにはどうしたらいいか?という相談です。
実際に教えている高校生も一時期はストレートは速いのにコントロールが悪いためフォアボールで崩れてしまうという問題がありましたが、最近ではコントロールもずいぶん良くなったようで思ったところに投げられる確率が上がりピッチングも安定してきた。
コントロールを良くするために投球フォームを見直すということは大事なこと。
実際の指導でも全身を使ってバランス良く投げる、リリースポイントを安定させるためにシャドーピッチングを日頃からやってもらった。
それに加えてコントロールを良くする、思ったところに投げられるようになるために、
・ピンポン球をゴミ箱に投げ入れる
・壁当て
も行ってもらった。
コントロールの悪い投手ほど「あそこに投げよう」と手でボールをコントロールしようしてしまう。
ゆっくりとした腕振りのスピードならそれでもできるかもしれませんが、速い球を投げる時に腕を振るスピードも当然速くなる。
速いスピードで動きながら手でコントロールしようというのは難しい。
腕を動かすのは「脳」
コントロールを向上させるには頭で「あそこに投げよう」と思ってそこにボールがいくように脳と手の繋がりを良くすること。
離れたところからゴミ箱に向かってピンポン球(20球くらい)を投げて何球入れることができるか、そして入る確率を上げていく。
壁当ても近い距離から少しずつ離れていく。きちんと思ったところに投げないと変な方向にボールが跳ね返るので取りにいかないといけなくなる。
そういったことを体験することでコントロール良く投げることの大切さを身をもって知ることもできる。
これらは1人でも簡単にできますし遊び感覚で練習することができる。
体の使い方を身につける、技術を向上させるには数をたくさんやることも必要。
大変なこと、きついことばかりでは自発的にたくさんやろうという気持ちにはなりませんが遊び感覚であれば楽しんでやるのでたくさんやっても疲れないので体の使い方も身につけやすくなりますし、技術の向上も期待できる。
実際にやった選手も良い結果が出ていますのでコントロールに悩んでいるピッチャーはぜひ試してみてもらいたい。