日常生活では下肢より上肢を使う場面の方が多いです。特に利き手の方がよく使われます。使い過ぎやどちらかに偏ったアンバランスな使い方はからだのバランスを崩すことに繋がります。
上肢の捻じれると肩の位置がズレてしまいます。(前方へ出る、肩が上がる)
肩の位置がズレると頭の位置がズレ(前に出る、捻じれた方に倒れる)、骨盤の崩れ(左右どちらかが高くなる)、脚の崩れ(下肢が短くなる、捻じれる)を引き起こし、全身に影響が及びます。
上肢の捻じれは腕の筋肉だけでなく、体幹の筋肉のバランスの崩れも関係しています。
上肢の内旋を引き出す筋肉としては、
・肩甲下筋
・広背筋
・大円筋
・小胸筋
・大胸筋
・三角筋(前部)
肩甲骨を前方に引き出している筋肉としては、
・鎖骨下筋
・前鋸筋
が考えられます。
これらの筋肉が収縮したり萎縮したりしていることで筋肉のバランス(筋緊張のバランス)が崩れてしまっていることが上肢(上腕骨)が本来の位置でないことが原因として考えられます。
これらの筋肉は関連していますので、肩甲帯(鎖骨・肩甲骨・上腕骨)の位置・バランスを戻すことが上肢の捻じれを直すことになります。
肩甲帯のバランスを整える、上肢のバランスを整えるための効果的な方法は“肩甲帯の挙上”、肩を上げることです。
しかし、バランスが崩れている人は肩をきちんと上げることができません。
そういう人は、動かす前に、動かしやすい条件を整えてあげる必要があります。
肩甲帯の動きを良くするために、肩甲骨の動きを良くするというのも1つの方法です。
その方法とは、「口を動かす」ことです。
口を動かすことは、顎を動かすことであり、顎を動かすことは、舌を動かすことであり、舌骨を動かすことです。それは肩甲骨を動かすことでもあります。
舌を動かさないことは顎を動かさないことで、唾液の分泌が少なくなり、副交感神経が活性化しなくなり、自律神経のバランスが乱れ、肩甲骨の動きが制限されます。肩甲骨の動きが制限されると首・肩・背中が硬くなります。
実際に口・舌・下顎を動かしてみるとわかりますが、肩甲骨が動かしやすくなります。あくまで唾液の分泌を良くすることが目的ですから一生懸命やる必要もありません。
肩甲骨の動きが良くなると肩の挙上もスムーズになり、腕の緊張もゆるみ、体幹の緊張・下肢の緊張もゆるんでバランスの崩れも直り、座り方・立ち方も良くなります。
