野球のためのトレーニングの考え方-どんなからだを作ればいいのか?

野球でもからだづくりとしてウェイトトレーニングが当たり前のように行われるようになりました。
野球の選手にはどのようなからだが必要なのか?どのようなからだ作りをしたら良いのか?といった目的を明確に持って行うことが重要です。

先日もネットニュースにパフォーマンスアップのためのトレーニングの考え方に関する記事がありました。

【オリックス】肉体改造で狂った歯車を再調整期間に修正 昨季新人王が苦難乗り越え379日ぶり星
https://hochi.news/articles/20240818-OHT1T51270.html?page=1

まず大前提として、からだをつくる上で重要なのは除脂肪体重(自分の体重から脂肪の量を引いたもの)を増やしていくことです。
※体脂肪が増えると動きは鈍くなってしまいますので体脂肪を日々チェックしなければいけません。
白米をたくさん食べさせるというような話をよく耳にしますが、たくさん食べるだけでは筋肉は付きませんので気をつけないといけません。

そのための方法の1つとしてウエイトトレーニングがあるのですが、ただ筋肉を大きくすることだけを考えるのではありません。
大切なのはバランスのとれたからだ作りをすることです。
一般的なウエイトトレーニングは胸・背中・腕・お尻・太ももなど部分的な筋肉を刺激するボディビル的なトレーニングが行われることが多いですが、投げる・打つ・走るにしても全身を使って行いますので部分的な強化ではなく、全身を使うような動きでからだを作ることが重要です。

上肢・体幹・下肢と別々にトレーニングして、それを後で1つに繋げていくということは難しいことですし、時間も余計にかかります。
ヒトのからだは上肢・下肢・体幹をうまく連動させることでスムーズに動いたり、大きなパワーを発揮できるようになっています。
そういったことからも部分的な強化の積み重ねでは、野球の動作のパフォーマンスを高めるということはなかなか難しいと思います。

ものすごく太い腕や脚、大きなお尻を作るような必要はないということです。
全身の筋肉を柔らかく弾力のある、復元力のあるものにすることです。

パフォーマンスが上がらないのは、からだのバランスが崩れていることが原因であることが多い。重いものを一生懸命持ち上げたり、重さに耐えて立ち上がっている、どこかの筋肉に張りを感じたり、筋収縮を感じる、そういう意識で動作をしているとからだのどこか一部の筋肉が緊張したり、緊張させていることになります。ウエイトトレーニングがからだのバランスを崩す原因になり、筋肉を硬くしてしまいます。

バランスのとれていないからだでパフォーマンスをしようとするのですから、当然動きやフォームも崩れてしまいます。
そんな状態でパフォーマンスし続けていればいろいろなところに問題が起きる可能性も高くなります。

ちなみにウエイトトレーニングの代表的なエクササイズとして挙げられる、ベンチプレス・スクワット・デッドリフトも中間位・中間姿勢で行えば筋肉が硬くなって関節の可動域が狭くなったり、からだのバランスが崩れるようなことはありません。

現在、自分のからだづくりとしてこれらを行なっていますが、中間位・中間姿勢できちんとできればからだは整います。
筋肉痛もありませんし、全身の筋肉が柔らかい・弾力性のある・復元力のあるものになります。
立ち方や歩き方、投げたり振ったりする動作も楽にスムーズにできます。

ウエイトトレーニングはあくまで基礎のからだづくり、サブの役割でメインにはなりません。
パフォーマンスを高めるためにはトレーニングで高めた筋肉の質を実際の野球の動作、投げる・打つ・走る・捕るに生かすことです。
それは実際の動作に似せた動きに負荷をかけたエクササイズなどではなく、実際にその動作をすること、練習をすることです。
それが専門的な筋力やパワーを高めるトレーニングです。

今回の記事の中には実際にどんなトレーニングをしたのかは書かれていませんが、トレーニングの位置づけをきちんと理解し、中間位・中間姿勢でやれるようになることはとても重要だと思います。

ちなみに、からだを作るためにはトレーニングや練習はもちろんですが、栄養・休養とのバランスも大切です。