「腕だけで投げるのではなく、からだを使って投げましょう」ということがよく言われますが、これは適切なアドバイスです。からだを使って投げなさいというのは、キネマティックチェイン(投げる時のリリースポイントで全身の筋肉が一瞬にして同時に力が出せる状態にする)のことです。
すなわち、体幹を使いましょうということです。リリースの瞬間に全身の筋肉を一度に収縮し、大きな力・パワーを出すことができます。
そういったことから、「腕だけで投げるな」というのは当然のことです。エネルギー伝達段階の最後において、腕がスピードに寄与する割合は僅かです。最後の手首や手で操作されるエネルギーは全体の10%未満と言われています。ボールを投げるために使われるエネルギーの90%以上は腕を前方へ運ばれる段階で生じています。
