からだはパーツの集まりではない

からだのつくり・構成を見てみるとからだの中心に体幹があって、その中を脊柱が走っています。
脊柱の上には頭があり、一番下には骨盤があります。
その骨盤は二本の脚で支えられています。
脊柱の胸椎から胸郭がぶら下がっています。
胸郭には鎖骨・肩甲骨が胸鎖関節と肩鎖関節が繋がっていて、左右の肩甲骨の関節窩から腕がぶら下がっています。

骨格だけでもこのようにたくさんのものがありますが、それを筋肉・筋膜・皮膚といった何層にも重なった組織が覆っています。

このように全体を見てみるとからだは部分・パーツの集合体ではなく、1つのからだの中にいろんな部分・パーツがあるというように見えてきます。
その繋がりをなくしてしまった時に問題が発生します。

上肢は左右を別々に動かすなど自由な動きができますが、下肢は上半身を支えるために使われます。

上肢は自由に動かせますが、日常生活動作で左右同じように動かすことはほとんどありません。
どちらかを優位に使うことが多くなりがちです。
左右のアンバランスな使い方はバランスを崩すことになります。
上肢は体幹とも繋がっていますからその崩れは上肢(腕)だけに止まらず、肩甲帯(鎖骨・肩甲骨・上腕骨)に緊張・ストレスを伝えることになり、その周囲の筋肉を緊張させ・硬くさせてしまいます。
そうすると胸郭の動きを制限し、呼吸機能(横隔膜・肺の拡張-収縮)を制限してしまいます。

体幹のバランスが崩れてしまえばそれを支えている下肢(脚)や脊柱の上に乗っている頭のバランスの崩れ(捻じれや傾き)、周囲の筋肉の緊張を招きます。
そうして全身が捻じれたり傾いたりしてしまいます。

首・肩・腰・膝など痛みや不調が起きた時に、問題が起きている部分を押したり・揉んだり、マッサージしたり、ストレッチングで硬くなった筋肉を伸ばしたり、いろいろしてみてもなかなか改善が見られないのは、このようにからだは繋がっているからです。

このような考え方をしてみると、部分を直しても全体の崩れは直りませんが、全体を直せば部分も直るということが理解できるのではないでしょうか。

からだのどこかに問題が起きた時にはまず全体を見て、全身のバランスを整えるという発想を持つことが大切です。