頑張ることが“良いこと”で楽することは“悪いこと”なのか?

楽をしては何事も得られない、努力して頑張ることが素晴らしいというイメージはないでしょうか。

頑張るということは、「忍耐して、努力しとおす」とあります。努力とは、「目標実現のため、心身を労してつとめること、ほねをおること」とあります。

運動やトレーニングで言えば、息を切らして汗をかき、これ以上できない、やり切った状態ということになるでしょうか。

それほど追い込んだ結果として何が残るかと言えば、良くも悪くも刺激次第です。

強く・大きな刺激を与えれば反応も当然大きなものが出ますが、それがからだにとって悪い刺激であれば、反応もからだにとってはあまり良いものにはなりません。

姿勢が崩れも、ほとんどの人は姿勢を悪くしようとは思っていないのではないでしょうか。しかし、一度崩れてしまうと、どれだけ頑張って前に倒れてしまった頭・首を真っ直ぐにしようとしても、丸くなった背中を伸ばそうとしても、反ってしまった腰を真っ直ぐに戻そうとしても、その時は良くなったように見えてもまた元に戻ってしまいます。

どうして良い姿勢に戻したのに、再び崩れた姿勢に戻ってしまうのか。それは自分自身の日常生活動作や作業姿勢として、無理がない・やりやすいからだの状態だからです。

楽とは、「心身が安らかでたのしいこと、たやすいこと、やさしいこと」とあります。

ヒトは知らず知らずのうちに楽なら姿勢やポジションを身につけていきます。見た目が捻じれたり傾いていても、その人にとってはそれが“楽な姿勢”になってしまいます。そうすると真っ直ぐ・伸ばす姿勢が“不快な姿勢”となってしまいます。不快な刺激に対してからだは拒否・防御反応を示します。ですから、良い姿勢と言われてもそれが長続きしないのです。

崩れた楽なら姿勢から本来の自然な姿勢に戻すにはどうすればいいのか?

例えば、崩れた楽な姿勢と本来の自然な姿勢とは重心の位置が違うはずなので、その重心と位置を戻すという方法もあります。

○楽な姿勢、ポジションで呼吸をする(息を吸いながら自然なポジションに戻って、息を吐く)

腰痛などからだを動かすと痛みを感じる場合には、一番痛みを感じない姿勢・ポジションを取ります。痛みを感じなければ痛くないということです。後は、微妙に姿勢やポジションを変えながら、痛みを感じない姿勢・ポジションを続けることです。

楽な姿勢・ポジションはからだにとって“快”の刺激です。からだの緊張を解し、筋肉をゆるめてくれるということです。

無理とは、「行いにくいこと、するのが困難なこと」です。無理をするから痛いということです。無茶も同様に「程度をこえているさま」ということで、過激であり、からだにとっては拒否・防御反応が出ることになります。