野球には敏捷性が必要です。
敏捷性は速く動くことではありません。速く正確に動けることが敏捷性の能力です。
敏捷性の中にはスピード以外に調整力というからだや手足を思ったように動かせる能力も関係します。ある方向に飛んだボールに対して、自分のからだをどの方向にどのようにもっていけばよいか、足からなのか、膝からなのか、手からいくのか、といったことです。
敏捷性を高めるためには、まずはからだの動かし方を習得させます。
基本的には正確に順序よく手足を動かしていきながりからだの使い方を覚えさせます。
敏捷性を高めるには正確に順序よく手足を動かすことを繰り返してからだに覚えさせます。
正確にできるようになれば、後は繰り返すことです。
そして正確にできるスピードを上げていくことですがらスピードの限界に来れば、新しい動きに変えていきます。
1つの動きに慣れてしまうと、それ以上はスピードは上がりません。
そこでその動きを複雑なものにしたり、新しい動きに変えることによって新たな刺激が加わります。
また正確にできるスピードからスタートし、繰り返しながらスピードアップを図ります。
このような手順を踏むことで敏捷性の能力が向上していきます。
バッティングできちんと打てるようになるには、打てるボールのスピードでストレートやカーブを打つことです。
そこから徐々にスピードを速くしたり変化をつけていくことです。
簡単なものから徐々に難しくしていくことです。
「できる」→「できる」→「できる」、「できた」→「できた」→「できた」という流れになり、その動作ができるように神経回路にインプットされていきます。
それが技術の習得です。
できることを毎日繰り返すこと、最初はゆっくりと、というのがポイントです。
そして、できないこと難しいことを適度に刺激として挟んでいくということです。
ヒトの脳には記憶回路があり、そこに情報がインプットされています。
一度インプットされるとなかなか削除することはできません。
ということは、どのような情報を残しておくかということが非常に重要になってきます。
プラスの情報かマイナスの情報か、マイナスの情報は「できない」、「難しい」というもので、そのような状況に立つと自動的にマイナス要素が働いてうまくプレイできなくなってしまいます。
これで日々、「できる」練習をすることの意味がわかると思います。
プラスの情報をインプットするのかマイナスの情報をインプットするのか、マイナスの情報の削除が難しいことを考えると、無謀な「できない」練習の害がどれほど大きなものか容易に想像できると思います。
