ピッチャーが肩や肘を痛める原因とは

投げる動作で肩や肘を痛める原因には、

・投げ方の問題、テクニック不足

・投げ過ぎ(オーバーユース)

・からだのバランスの崩れ(全身の捻じれや傾き)

・基礎的な筋力、柔軟性の不足

などが考えられます。

投げ過ぎ・オーバーユースの場合は、基本的に投げ過ぎ(自分の筋肉の限界を超えた状態まで追い込まれた)ということなので、休ませることで完全に回復させることも可能です。

からだのバランスの崩れは、右投げの投手の場合、からだの右半身を主に使っているとからだの対称性・バランスが崩れてしまいます。ヒトのからだは筋肉が拮抗してうまく力が出せるようになっています。片方だけが強くても、ある部分だけが大きくなっても、大きなパワーは出せません。バランスが取れているのが1番良いのです。

筋力不足の問題は、オーバーユーズの問題とともに考える必要があります。これは、軟式と硬式のボールの違いも大きく影響します。軟球だとボールそのものが軽いので肩や肘にかかる負担はそれほど大きなものではありませんので投球障害はオーバーユーズが主な原因と考えられます。しかし、硬球は重さが問題になります。重いボールがかなりのストレスになると考えられるので、硬球を軽く扱えるだけの基礎的な筋力が必要になります。

柔軟性の問題は、投手の腰や肩の障害に関係すると考えられます。特に、バンザイ動作ができない、腕(肩)が回らない、肩甲骨の動きが悪いという状態では、肘が下がって肘にストレスがかかってしまいます。腰については前屈ができない・反れない、上体の捻りが少ないといった状態では、下半身から上半身、そして上肢へとスムーズな動きの連動ができないため、余分なストレスを腰・肩・肘にかけてしまいます。

他には投げ方の問題です。ボールを投げるというと腕でボールを投げる意識をする人が多いですが、それが肩や肘にストレスをかけてしまいます。投げる動作も体幹を使うことが大切です。投球動作の加速するときに最も働くのが体幹・腹背筋の捻る力です。腹背筋が弱いと腕で投げてしまいます。腕が疲れるので肩や背中が張ってしまいます。腹・背筋を使って投げられれば、上肢(腕)の動きは勝手についてきます。体幹で投げるとエネルギー効率も良いですし、楽に投げることができます。そして肩や肘にストレスの皺寄せもきません。