体幹・肩甲帯のバランスが整っている=上肢が肩甲骨からぶら下がっている

肩甲帯は、肩甲骨に鎖骨が付いて肩鎖関節を構成し、鎖骨の反対側には胸骨が付いて胸鎖関節を構成してからだの中枢に付いています。肩甲骨の関節窩に上腕骨頭がぶら下がるような状態で肩甲上腕関節を構成しています。

肩甲上腕関節は、上腕骨がぶら下がった状態なのでその周囲は様々な筋肉で覆われていて上腕骨を安定させています。これらの筋肉がバランスよく整っていれば上腕骨・上肢は肩甲骨から鉛直方向にぶら下がった状態になり、肩も上肢もリラックスしている状態になります。

体幹・肩甲帯が中間位に保持できない原因として、上肢が中間位で保持できていないことが考えられます。上肢の中間位は肩甲帯の中間位にも関係してきます。

上腕が中間位でぶら下がっていないということは、肩甲帯のバランスが崩れているということになります。

上肢には大きな筋肉が前面と後面に付いています。前面の上腕二頭筋は肩関節と肘関節を曲げる筋肉で、後面の上腕三頭筋は肩関節と肘関節を伸ばす筋肉です。これらの筋肉の状態が肩甲帯のバランスに影響します。例えば肘が曲がって捻じれた(上腕の内旋・前腕の回内)状態で上肢が肩甲骨に付いていると、上肢がぶら下がった状態ではないので緊張した上肢が肩に付いていることになります。そうすると、歩く時に上肢が適切に振れなかったり、ほとんど振れない状態になってしまっています。そうすると肩甲帯のバランスが崩れることになります。

肩甲帯のバランスの崩れは体幹のバランスを崩すことになり、傾いたり捻じれが起きてしまいます。そして、体幹のバランスの崩れはそれを支えている下肢のバランスを崩すことにもなってしまいます。

肩甲帯のバランスを取るためにも肩甲骨から上肢がぶら下がった状態を取り戻すことです。そのためには、上肢の前面と後面の筋肉の緊張度を50:50の中間位のバランスに戻さないといけません。

上肢が中間位であれば肩甲帯も中間位であると考えられます。鎖骨・肩甲骨も本来の位置にあり、肩甲窩に上腕骨がぶら下がっている。そうなれば肩の前・横・後ろのどの面も筋肉の緊張度は50:50のバランスになっていると考えられます。