中間位で立つためにイスからの立ち上がりは大切

適切に立てないことがからだのバランスを崩し、局所に緊張を強いることになって適切にからだを動かさなくなり、痛みを引き起こしてしまうことが多いように感じます。
からだのバランスが崩れた状態だとからだを動かした時にどこかの部分だけをメインに使って、他の部分がほとんど使われない状態になっているようなことも多い。

本来、からだは筋肉だけでなく、皮膚・筋膜も全て繋がっているので、どんな小さな動きでも全身の筋肉・筋膜・皮膚が使われる・動いていなければいけません。

中間位・中間姿勢で立てるようにする上でイスからの立ち上がり動作は非常に大事です。
全身が緊張ない状態で座り、全身が緊張のない状態で立ち上がれないと中間位・中間姿勢では立てません。
どこかに緊張があれば他の部分にも緊張が波及し、結局全身が緊張してしまってきちんと立つことはできません。

逆に全身が緊張のない状態(リラックスした状態・筋緊張のバランスが50:50)、バランスのとれた状態であれば、楽にスムーズな動きで立ち上がり、イスに座る(しゃがむ)ことしかできません。

そのためには、リラックスして座れる環境(条件)、リラックスしてスムーズに動ける条件(動かし方など)をきちんと整えることが必要です。

こういった条件を整えることができないと、スムーズに立ち上がる-しゃがむ動作はできません。
動く時にいろいろ動かし方を考える、やらせようとしてしまったり、指導者がやらせようとしてしまったりすると、中間位・中間姿勢で立つことはできません。
以前の自分もうまくいかない時は環境や条件を整えてあげられていませんでしたが、環境・条件を整えられるようになるとこちらからあれこれ細かな動きの指導をしなくてもスムーズに立ち上がる-しゃがむ動作ができるようになります。
まさにそのようにしかできない状況になります。

中間位・中間姿勢で立てるようになると立ち姿勢だけでなく、当然、歩くなど他の動作も良くなるので歩き方の細かな指導も必要なくなります。

自分も忘れないようにイスからの立ち上がりのポイントをまとめておこうと思います。

・足関節を中間位にするために、傾斜板の上に足を乗せてイスに座る

・イスの高さは膝より高くなるように

・立ち上がりやすいように、踵の位置とお尻の位置はできるだけ近くする
※ベントオーバー(上体を前に倒す)して、踝の上に肩がきて、腕が鉛直にぶら下がった状態で並ぶようにする

・ベントオーバー(骨盤と腰椎の前傾)→戻るを繰り返してみる
(どのくらいベントオーバーするとお尻が離れるのかわかる)
※鼻から息を吐きながら、肩と腕が踝の上に並んでいるかを確認する

・鼻から息を吐きながらベントオーバーし、確実にお尻が離れることがわかるようになれば、中間位をキープした状態で残った息を吐き切る

・息を吸うとからだが上方に移動するので、軽く浮いたら戻ることを繰り返す

・息を吸うとからだが上方に移動することがわかったら座った状態でベントオーバーして息を吐き切り、次に息を吸って立ち上がる
(ベントオーバーした時、立った時に中間位・中間姿勢であることを確認する)

・息を吐いて元に戻って座る、これを繰り返す

・最後に自然に連続動作で行えるようにする

動かし方よりもイスの高さなどのセッティングが非常に大事です。
その条件が適切に決まれば動きは適切にできますが、その条件が決まらなければ不適切な動き・緊張した動きになってしまいます。