膝や股関節の痛みなど脚の問題に関する相談を多く受けますが、日頃からたくさん歩いているなど脚をよく使うようなことはほとんどなく、ずっと立ちっぱなし、座りっぱなしで同じ姿勢をしている時間の方が多い印象です。
立って座って何をしているかというと、料理をしたり絵を書いたり、字を書いたりなど手をよく使うようなことです。その時には肘は曲がり、前腕は内に捻った状態で使われています。
腕は肩甲骨の溝にボール型の上腕骨頭が嵌っていて、その肩甲骨は鎖骨と繋がっています。そして鎖骨・肩甲骨は肋骨の上に乗っているので体幹とも繋がっています。
つまり、腕の使い方(使い過ぎ・あまり使わない・不適切な使い方)は体幹の崩れを引き起こす可能性があるということです。
当然その体幹を支える脚にも影響が出てきます。体幹が傾いたり捻じれたりすれば股関節・膝・足首・足部・足の指も捻じれたり、傾いたりなど崩れが起こってしまいます。
腕の使い方が脚の問題を引き起こしてしまった場合、痛みがある膝や股関節だけにいろいろアプローチしても問題は解決されません。
実際に相談に来られた方も脚だけでなく、捻じれてきちんと伸ばせなくなった腕を戻し、肩甲帯(鎖骨・肩甲骨・上腕骨)のバランスを整えて体幹の崩れを戻すなど全身をきちんと整えることで脚のバランスの崩れも直り、脚がきちんと伸ばせるようになると問題が解決されることがほとんどです。
脚の問題、脚のバランスの崩れも言い換えれば全身のバランスの崩れの結果として脚に問題が起きたと考えれば部分のバランスを何とかしようとしても全体のバランスはなかなか整いません。それなら全体のバランスを取れば部分のバランスの崩れも取れると考えるのと有効な考え方ではないでしょうか。その時に腕の使い方、腕の状態を気にしてみることは大事なポイントになってきます。
