からだが硬いというと、一般的には筋肉が硬いことを指していることが多い。
硬くなった筋肉を緊張のない状態・リラックスした状態に戻すためにストレッチングをするという発想をすることも多いですが、ストレッチングしても硬くなった筋肉はゆるみません。
ストレッチングは筋肉を引っ張って緊張させています。(ストレッチングをしている時に感じる筋肉の突っ張り感は伸びているのではなく、筋肉が抵抗している反応です)
本来の筋肉は柔らかく・弾力性があり・復元力のある組織です。
その筋肉が硬くなった・緊張してしまったのは自分自身に責任があります。
筋肉が硬くなるのは、筋肉が本来の長さより収縮・短縮していることです。
関節を動かすのは骨に付いた筋肉で、曲げたり伸ばしたりする側でそれぞれがペアで働きます。
上肢・下肢の主働筋・拮抗筋、屈筋・伸筋が均等に働いていればどちらも収縮・短縮した筋肉が残ることもありません。
バランスが取れていないことで収縮・短縮した筋肉が残っていることが硬い筋肉です。
主働筋・拮抗筋、屈筋・伸筋を同時に使うことでバランスが取れ、中間位・中間ポジションで筋肉は自然な長さで緊張もなく、リラックスした柔らかい弾力のある状態になります。
筋肉の緊張度のバランスが崩れた筋肉(例えば55:45のような状態)のバランスを戻すために緊張している方をゆるめて、ゆるんでいる方を緊張させるというのは難しいです。
それぞれの緊張度を50にして筋肉を使う方が簡単にバランスを取り戻せます。
それが中間位・中間ポジションです。
そうするとバランスが取れるので結果的に緊張度が50:50の状態になります。
50:50の緊張度で動かすことで硬くなった筋肉を元の自然な筋肉の状態に戻すことができます。
筋肉は使い方に適応する組織です。
ストレッチングが緊張を取れない理由は、筋肉を引き伸ばして保持するから、筋肉を緊張させて保持しているからです。
収縮・短縮した筋肉をストレッチングするだけで主働筋と拮抗筋、屈筋と伸筋の緊張度のバランスを50:50に整えることはできません。
硬い原因が筋肉の緊張度のバランスの崩れていることなので、解決策は緊張度のバランスを取ることです。
筋肉を引っ張ると筋肉が元の長さに戻ろうとする伸張反射が起きて、逆に筋肉を収縮させることになってしまいます。
したがって収縮・短縮した筋肉を元の長さに戻す、緊張度を50:50にするためにストレッチングは適切ではないということになります。
なぜ筋肉が収縮・短縮しているのか、原因がわかれば何をしたらいいかもわかりますし、伸ばすこと・引っ張ることが適切ではないことがわかります。
