中間位・中間姿勢という考え方③ 頭蓋・顔面・鼻・呼吸を見直し整える

からだの全ての機能は血液循環に左右されるとともに、適切に酸素を取り入れられないと血液循環も不適切になり、からだの機能が正常に働かなくなります。
そのためには鼻から適切に酸素を取り入れられる鼻の状態に整えておくことも必要です。

口でも呼吸はできますが肺は加温・加湿された綺麗な酸素でないと二酸化炭素と交換できないので口呼吸で送られてきた酸素は交換されずそのまま出ていってしまいます。
口呼吸は楽に肺に酸素を取り込めるので必要以上に酸素を排出してしまい、血液中の二酸化炭素濃度が低下してしまいます。
すると、動脈中の二酸化炭素濃度が低下して動脈が収縮して細くなり抹消の循環が悪くなってしまいます。さらに酸素を運んでくる赤血球が細胞近くの毛細血管で酸素を手放しにくくなり細胞全体に酸素が十分届かなくなってしまいます。
口呼吸は結果的に酸素をからだに届けにくい状態になり、代謝が低下し、疲れやすい、疲れが取れにくいといった状態を招いてしまいます。

また、鼻は脳の底部と接していて、吸うときは脳から熱をもらい、逆に脳の熱をとって頭をスッキリさせます。
頭は冷やした方が脳の機能が上がります。
脳に熱がこもるとイライラ、不安、不眠、パニックなどの症状が出ることがあります。
吐くときは湿気をからだから逃さないようで空気を出すことができます。
口から吐くと湿気を逃してしまい口が乾燥してしまいます。
口の乾燥は喉も乾燥させ感染症にかかりやすくなります。
深呼吸というと鼻から吸って口から吐くことが多いですが、鼻から吸って鼻からゆっくり吐くようにする深呼吸の方が良いと思われます。
そもそも口の機能は咀嚼など別にあるので呼吸は鼻主体が良いと考えられます。
深呼吸をする時は、まずはゆっくり鼻から吐くことから始めます。寝る時は口にテープをすることも良いことです。

鼻呼吸は吸い込む空気に適度な温度と湿度を与え、空気中の微細なゴミや細菌・ウィルスを鼻腔内の毛や粘膜に吸着して気管や肺を保護しています。

鼻の働きは4つあります。
①吸気の加湿・加温・フィルターとしての働き
②息の通り道としての働き
③嗅覚の検知器としての働き
④声の響きを調整する働き

これほど重要な鼻ですが、鼻の状態がどのようになっているかということを意識することはほとんどないのではないでしょうか。
鼻が曲がっている、鼻筋が傾いている、鼻が詰まっている・詰まり気味など。
そのために口呼吸になっている、寝ている時にいびきをかいたり無呼吸症候群になったりしてしまいます。

鼻が曲がっていたり詰まっていると顔面の形も崩れた左右対称に近い状態にはなっていないはずです。
中心を通っている鼻が崩れているということは左右のバランスは崩れてしまっています。
このような状態は鼻腔を通る温められた空気・酸素の量が少な苦なってしまっているということです。

鼻筋が通っていないことは顔面だけでなく、頭蓋骨のバランスの崩れにも繋がります。
そしてそれを支えている背骨(頸椎・胸椎・腰椎)、骨盤、下肢のバランスの崩れを招く危険性があります。

鼻の崩れは適切に酸素が取り入れられないだけでなく、血液の循環が適切に流れない、からだのバランスが崩れる、自律神経のバランスの崩れまで大きく影響します。

そういったことから、頭蓋骨・顔面・鼻が整えば、呼吸が整えば、からだが中間位で整い、自律神経も整い・血液循環も整うと考えることもできます。