中間位・中間姿勢② 血液循環を整える

からだに問題がない状態で生きていくためには、重力を受けながら適切にからだを動かせることです。
動くためにはからだを作っている細胞が活動できるということですが、そのためにはエネルギーが必要です。
エネルギーがなければ細胞は活動できません。

そのエネルギーとなるのは呼吸による酸素と栄養素です。
これらがなければ細胞は活動することができません。
その酸素と栄養素を運ぶのが血液です。

血液は心臓から動脈から全身に酸素と栄養素を含んだ血液が運ばれ、全身の細胞に届けられます。
そして細胞でガス交換をして、二酸化炭素や老廃物などを含んだ血液を静脈で心臓に戻しています。これが循環のサイクルです。

全身の細胞に必要な栄養を送り届け、老廃物を回収する血液の循環がきちんと機能している状態と言えます。
逆にからだの機能が適切に働いていないということは、動脈と静脈の流れに問題があるということになります。

心臓が拍動している限りは常に心臓からは動脈から酸素・栄養素を含んだ血液が送られているはずなのでエネルギーや血液が足りないということにはならないはずですが、肩こりや腰痛、膝痛といった不調は血液の循環が不十分であると考えられます。
こういった不調や問題を起こさないためにも動脈と静脈の流れを良くしておく、動脈と静脈の流れのバランスを50:50にしておく(本来はきっちり半々というわけではありませんがイメージとして)といったことを考える必要があります。

静脈の流れは動脈と違って自動的に心臓の方へ送り出されるわけではなく、筋肉のポンプ作用によって送り出されるようになっています。
それから静脈には逆流防止のための弁がついています。(弁を通過すると次の弁がある)
この弁の開閉は筋肉の収縮-弛緩によって行われます。筋肉のポンプ作用は静脈の流れを促進するとともに、リンパの流れを促進することになります。

からだの問題が起こるのは血液循環が悪いことも要因で、動脈と静脈の流れのバランスが50:50ではなく、崩れてしまったからと考えられます。
循環障害は心臓の問題ではないという考え方もできます。

心臓は動き続けていてくれる存在で、心臓の状態を悪くしているのは心臓に戻ってくる静脈の流れに問題があるということです。

ふくらはぎは第2の心臓とも呼ばれます。
下腿部には腓腹筋とヒラメ筋だけでなく下腿三頭筋も付いているので下腿部の筋肉を良い状態にしておくことはもちろんですが、その先には足部・足の指も繋がっていますし、血液の循環が悪くなると全ての細胞・組織へ動脈の流れも悪くなってしまうので全ての機能が低下してしまうことも考えられます。

血液の循環が適切に流れるためには、骨格が整っている、からだが整っている必要があります。(中間位・中間姿勢)
細胞に酸素と栄養素を含んだ動脈血を適切に送るための条件はからだを支えている筋肉・筋膜・皮膚が柔らかく・弾力性があり・復元力がある状態にすることだと考えられます。

血液の循環が悪い・滞るというのは、中間位・中間姿勢から崩れてしまっていると言えます。中間位・中間姿勢が崩れることでからだの機能が正常に働かない状態になってしまっていると考えられます。
からだの機能を正常に働かせるためには中間位・中間姿勢でからだを動かす・動かし続けることが大事ということです。

中間位・中間姿勢で動かすということは、動脈と静脈の流れも適切に流れているということになりますし、リンパや神経の流れも適切であると考えられます。

動脈の流れをコントロールしているのは自律神経です。
交感神経は血管を収縮して血流を促する働きがあり、副交感神経は血管を拡張させて血流を促す働きがあります。
からだのバランスが崩れるということは自律神経のバランスも崩れてしまいます。
そういったことから考えると中間位・中間姿勢で動かすことは自律神経のバランスも整えることにもなると考えられます。