今回のテーマは「世間で流行っているエクササイズを考察-問題点とその改善」
・情報をどう理解するか
SNSなどで簡単にエクササイズ動画を見ることができますが、運動指導をする立場でそういったものを見る時にはなぜそのようなことをするのか?ということを考えて見ることが大事です。
そういったことをやらせる目的について発信者がどう言っているのかを理解してみようしてみる、それが理解できるかどうかです。
しかし、世間で流行っているもののほとんどは整合性が取れていません。
エクササイズに問題があるケースでは、何でそれをやらせるのかという問題が出てきます。
多くの場合、そのエクササイズをトップアスリートがやっているからということで行われるていますが、それをしたから良くなったと考えるのではなく、それをしなかった方が良かったかもしれない、違ったことをやった方がもっと良かったかもしれないと常に考えることが大事です。
・専門性の取り違え
競技動作のパフォーマンスを高める目的で紹介されるエクササイズの多くは部分的なものが多い。
このタイミングでは○○のようにするといったように部分的なことを取り上げられますが、その前や後はどうするのか?という疑問が出てきます。
パフォーマンスを高めることが目的であれば全体を指導しないといけません。
一連の流れにならないとパフォーマンスは上がりません。
パフォーマンスを高めるために何をやらせているのかを見ることでその人がパフォーマンスということをどのように考えているのかが表れます。
動作の中で言われている部分的なことのほとんどは自然なからだの状態で適切に動かせていればそうなるというものです。
だからそういった部分的なことをやらせてはいけません。
それがパフォーマンスレベルが下がってしまいます。
誰が見ても素晴らしいと思うような動きどから高いパフォーマンスが発揮できると考えることです。
・動作の直し方
動作を直す時に一番多いのが主動作の部分、ボールのリリースであったりミートのところです。
しかし、その部分を直すことが一番難しいことです。
動作には準備動作・主動作・終動作があります。準備動作、終動作がうまくできていれば主動作もうまくできているはず。
主動作に問題がある時は準備動作か終動作のところに問題があるはず。
そこを直せば自ずと主動作も良くなるはず。
直す所を間違えてはいけない。
・しゃがむ-立つ
前回、股関節主導で勝手に立ってしまう、しゃがんでしまうようなしゃがむ-立つ動作を教わりました。
現場での指導でも以前より動作が楽にできることが増え、それなりに手応えを感じていました。
今回は日頃やっている動作のチェックをしていただきましたが、少し違っている部分がありました。
足を置く位置(膝の屈曲角度)が少し浅くなってしまっていて、まだ立とうとする意識が残っていました。
膝の屈曲角度を気持ち深くすると骨盤と上体を前に持っていこうと思うだけで自然にお尻がイスから浮いて立つしかない状態になります。
少し違うだけで立ち上がり動作の楽さが全然違うことがわかりました。
さらにイスの高さを変えてみたり、傾斜板のような物にお尻を乗せて行うことで骨盤を動かすのもさらに楽に感じられました。
腕の状態にも目を向けることでしゃがむ-立つを繰り返すことで背中まで緩んで全身が整いmっした。
自分なりに楽にできているように感じていましたが、いろいろ工夫することでもっと楽に立てることがわかりましたので、現場での指導でももっと楽に動作できるように指導できるようトライしてみようと思います。
・呼吸
いろいろな呼吸のやり方はありますが、基本となるのは酸素を十分に取り込めることです。
しかし、酸素が取り込めさえすればいいというわけではありません。
適度な湿度、温度の酸素でなければ二酸化炭素炭素ときちんと交換されません。
口呼吸で吸った酸素は交換されずそのまま出て行ってしまいます。
鼻呼吸が重要です。
鼻呼吸は吸い込む時に適度な湿度、温度を与え、空気中の微細なゴミや細菌、ウィルスを鼻腔ないの毛や粘膜に吸着して気管や肺を保護しています。
そういったことから鼻がきちんと通っているか顔面に捻じれはないかチェックし、崩れがあれば整えることが必要となります。
さらに寝る時にマスクを活用して温かい加湿された酸素を鼻から吸うことで呼吸が楽にできるようになるだけでなく、からだの冷えを改善されるなどの効果も期待できます。
・意識
その人に起きていることのほとんどは意識が現実化しています。
からだがどこかが痛いのも痛くなるような意識を持っているからとも言えます。
究極的には意識を変えれば今抱えている問題を解決することができますが、そうすること、それを続けることは難しいことです。
指導する側としてはどう相手の意識を変えさせるかというところにレベルが表れます。
からだの不調、問題を抱えている方だけでなくアスリートにも言えることですが、難しいことをするのではなく簡単なこと、快なことを数多くできるかということが重要になります。
相手のからだを見た時に何をどれくらいすればどのようにからだが変わるかの想像、どれくらいやればいいかといった加減、動かした後に気持ち良かったと相手に感じてもらえることを増やすといったことが個人的な課題です。
できることはたくさんあるのでいろいろ工夫してトライしてみようと思います。
・2023年を振り返って
あっという間に1年が終わろうとしていますが、今年は中間位についての理解がまた深まった気がします。
今までやってきた皮膚・筋膜・筋肉の繋がりだけでなく神経、血液循環、自律神経、呼吸、意識など様々なことについての理解が深まることで中間位の理解を深めることができました。
その甲斐もあって現場での指導でも成果が見られることも多くなりました。
一方でまだ思ったような成果が見られない、つまり中間位で動かせていないことで中間位に整えられないというケースもあります。
課題も多いですが、来年も引き続き実践と学びを繰り返し少しずつ課題をクリアしながら今年よりもさらにレベルアップできるように努めていきたいと思います。
