起き上がろうとすると腰が痛い。改善するにはどうすればいい?

朝起き上がろうとすると腰が痛くて動けないという相談が多く寄せられます。
そのほとんどが骨などには異常はなく、筋肉が固まってしまっている感じがする、動かしていると痛みが軽くなってくるといったものです。

そういったケースに共通するのが姿勢の崩れです。
・首が前に傾いて捻じれている(首の緊張)
・猫背
・肩を後ろに引いている(首、肩、背中の緊張)
・腕が捻じれている(上腕の緊張)
・肩甲骨を寄せている(背中、腰の緊張)
・反り腰(腰の緊張)
・左右の肩、腰の高さが違う(体幹の捻じれ)
上半身だけでもこういった崩れが見られます。
下半身ではお尻の筋肉の大きさが左右で違う、脚の捻じれ(X脚、O脚)、足のアーチの崩れ(偏平足)、足の指の崩れ(外反母趾)といった崩れが見られます。

腰の痛みの原因は体幹の傾きや捻じれによって腰に大きなストレスがかかってしまっているということです。
下肢、足部・足の指に崩れが見られますが、話を聞いてみてもほとんどの方は脚をよく使うような運動の習慣はありません。
仕事がデスクワークだったり趣味で絵を描くなど手をよく使っています。
そういったことから頭・首、上肢、肩甲帯のバランスが崩れが体幹の崩れを招いていると考えられます。

実際にこういったケースで体幹の崩れを戻すために、
⚪︎首の緊張をゆるめる
⚪︎肩甲帯周囲の緊張をゆるめる
⚪︎上肢の緊張をゆるめる
といったことをしてみると傾きや捻じれなども直り、体幹の緊張もゆるんで体幹のバランスも整います。
プラスで足部・足の指を調整することもありますが、こういったことで問題が起きている腰に対して特別何もしなくても腰の痛みが改善されます。

腰が悪いから腰が痛いとは限りません。
全身のバランスの崩れの影響が腰にストレスをかけてしまって痛みを感じているということもあります。
骨などに問題がない場合は、からだのバランスの崩れをチェックしてみることです。