今回のテーマは「ボディワークの活用」でした。
・力が抜けない
からだが硬い、肩や腰などの不調があるという方の多くが緊張してバランスが崩れています。緊張してしまうのは使い方、動き方に問題があることがほとんどですが、緊張しない自然な動きがどういったものかを相手に理解させる、気づかせるというのは難しいことです。
筋肉の緊張度が50:50の中間位であれば力が抜けた状態にしかなりません。
その中間位を理解させるには指導する側がサポート、誘導が必要です。
そうなると指導する側が中間位を理解できているかどうかで動きが全く違ってくる。
実際に相手にやって欲しい動きを自分がやってみたり、サポート、誘導しているところをチェックしていただくと、自分では中間位だと判断した手首・前腕・肘・上腕の位置、動かす方向、高さなども間違えていた。
自分の思う動きが間違っているのだから相手がきちんとできるわけがない。
手を当てる位置など細かな部分を修正して中間位で誘導すると相手の腕や肩の緊張を感じることもないので動かした後は筋肉の緊張もきちんと緩む。
力が抜けない他の理由としては動かしすぎということもある。
大事なことは快で動くことなのに動きの方向、高さなど基準を自分で決めてしまっているせいで緊張させてしまっている。
その動きができていれば良いと考える。
立っていても緊張しているようならまずは緊張を緩める、それから動かしていくようにする。
・言葉がけ
スムーズに動かせないのは意識が影響していることもあります。
動きを変えるには意識を変えてあげることが重要。
意識を変えさせるにはからだに響かせるようにトーンなども考えて言葉がけをしないといけない。
思ったことは実現するので、否定をしてしまうとそれが現実化してしまう。
間違った動きになってしまっていても追及しない。「問題ない」、「大丈夫」、「もっとこういう風にしていこう」というような言葉がけをし、相手からそういう言葉を発せられるようにしていく。言葉が相手に響くから動きが変わり意識が変わる。
これは相手だけでなく自分にも生かせる。
指導する側もやることに対して意識を持ってやらないと現実にそうならない。
自分自身からもプラスの言葉が出るように思い込む、響かせることで身体調整の結果も違ってくる。
・パッドの活用
しゃがむ-立つ動作をスムーズに行うには筋肉や関節が適切に動く必要があるが筋肉や関節の動きを感じるのは難しい。
そこでパッドを活用して皮膚の動きを感じる、皮膚が動いていれば筋肉も動いている、関節も動いているということなので難しいことを言わなくても楽に立つ、しゃがむがスムーズな動きでできるようになる。
パッドの使い方はいろいろある。当てて滑らせるのも1つのやり方だが、挟むというやり方もある。
脚や腕、胸・背中、腰など、どの筋肉を刺激したいのかによって当てる位置を変えれば筋肉を緩める範囲を広げることもできます。
・その他
その他には肩甲帯のバランスを整えるアプローチや頭蓋骨の調整を耳の穴を利用して行う新たなパターン、ヘパーデン結節に対するアプローチの考え方、投げる動作の見方や腕を加速させる動きのリズムなども教わりました。
中間位はわかっているようでまだまだ十分理解できていないので、今回の学びを生かしていきたいと思います。