今回は足の指(人差し指)が曲がってしまって靴を履いていると痛くなるという相談。
足を見せてもらうとZ字型に指が曲がってしまっている、ハンマートゥー・つちゆびと言われるものでした。
指が曲がったままでずっと放っておいたために足の指の上にタコができてしまい、そのタコが靴に当たると痛いということでした。
病院ではタコを削ってもらったそうですが、それ以外には靴のインソールを勧められただけで特に改善するための指導はされなかったそうです。
足の指以外に問題がないかチェックしてみると下半身だけでも、
・足のアーチが落ちている
・脚が捻じれて真っ直ぐ伸ばせない
・ふくらはぎが外側に張り出している
・お尻の筋肉が萎んでしまっている
といった崩れが見られました。
上半身を見てみても、
・首が傾いて捻じれている
・猫背
・肩は上がり、後ろに引いている
・腕が捻じれて肘がきちんと伸びない
・反り腰
・肩、腰の高さが左右で違う
といった崩れが見られ、全身が緊張しバランスが崩れてしまっていました。
問題を解決するには足の指を真っ直ぐ伸ばすことですが、全身のバランスが崩れてしまっているので足の指だけ直しても問題の解決にはなりません。
遠回りのようでも全身の緊張をゆるめて崩れてしまったバランスを戻す必要があります。
⚪︎首の緊張をゆるめる
⚪︎上肢の緊張をゆるめる
⚪︎肩甲帯(鎖骨、肩甲骨、上腕骨)の緊張をゆるめる
→体幹の緊張がゆるみ、体幹の捻じれや傾きが戻る
体幹の緊張がゆるめば下肢、足部・足趾の緊張もゆるみますが、十分ではない場合、
⚪︎股関節周囲の緊張をゆるめる
⚪︎足部の緊張をゆるめる
⚪︎足趾の緊張をゆるめる
といったことをプラスして緊張をゆるめるとバランスの崩れも戻り、足の指も伸びてきます。
全身のバランスを整えて靴を履いてみると足の指も当たらず、痛みなく歩くことができました。
その後も定期的に緊張をゆるめてバランスを整えることをすると1ヶ月くらいで足の指の曲がりはかなり改善され、タコも小さくなりました。
曲がったまま戻ることはないと思っていたようで、短期間で改善されたことに驚いていました。
そもそもはバランスの崩れで起きてしまったものですからバランスの崩れを戻せば足の指も戻ってくるはずなので当然の結果だと思います。