腰椎すべり症で腰が痛い。改善するにはどうすればいい?

今回は腰の痛みの相談。
腰椎すべり症で今すぐ手術をしないといけないわけではないが、医師からは痛みを治したいなら手術した方がいいと勧められた。
今すぐでないならと断ったところ医師から運動を勧められ、腰の痛みを改善するためにどのような運動をしたらいいのか教わりたいということだった。

仕事はデスクワークで座っている時間が長いが時々荷物を移動させる作業などもある。
夕方くらいになると脚が固まったような感じになり、イスからスムーズに立ち上がれない、歩いても脚を動かそうとしないと動かないので少し歩いただけで息が苦しくなる。

まず立ち姿勢を見てみると、
・首が傾いて捻じれもある(首こりがある)
・猫背
・腰も丸くなっている(骨盤が後傾)
・肩を後ろに引いている(腕が体側にくる)
・肩、腰が左右で高さが違う(体幹の捻じれ)
・肘が曲がって伸びない
・バンザイしても腕が肩より少し上くらいまでしか上がらない
・左右の肩甲骨の高さ、位置が違う
・O脚気味
・足のアーチの低下
・足の指が曲がってきれいに伸びない
など全身に緊張、バランスの崩れが見られました。

きちんとバランス良く立てていないのですから、まずはバランス良く立てるように戻す必要があります。
体幹の捻じれ、傾きは首や上肢、肩甲帯、脚、足部・足趾のバランスの崩れが影響していると考えられます。

バランスの崩れを整えるために、
○首の傾き、捻じれを戻す(頭を動かして緊張をゆるめ関節の滑りを戻す)
○上肢の緊張をゆるめる(上腕が緊張しない状態で肘を曲げ伸ばしする)
○肩甲帯のバランスを整える(肩甲骨を上下、斜めに開く・閉じる運動)
○脚のバランスの崩れを戻す(股関節の屈曲・伸展、内転、外転運動)
○足部、足趾の崩れを戻す(足の指をきちんと伸びた状態に戻す)
といったことをやってみると体幹の捻じれや傾きも戻り二本脚でバランス良く立てるようになりました。

長時間立っていても疲れない、腰に痛みも気にならないようになっていました。

定期的に崩れを調整することで今では1週間くらいは楽な状態を維持できているようです。

腰痛を治すための運動というと筋肉を鍛えて腰周りを補強するような考え方が一般的ですが、緊張して硬くなった筋肉は鍛えたところで膨らむことは期待できませんし、バランスの崩れたからだに物理的に負荷をかけても余計に悪くなる危険性もあります。
バランスが崩れているものはまずバランスを戻す、崩れを直すことです。

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