咳が止まらない、薬を飲んでもほとんど効果が感じられないという相談を受けることが増えています。
トレーニングでできることはからだをゆるめて整えることですが、時間の経過と共に改善が見られています。
咳の問題では肺や呼吸器、気道の状態が重要です。
そうなると鼻、首、胸の状態がポイントになります。
気道では、上気道と下気道がきちんと良い状態であるかチェックします。
上気道は鼻腔、副鼻腔、下気道は声帯より下です。
そこを良い状態に保つ上では鼻の調整、鼻がきちんと通っている状態にする必要があります。
そうなると顔面だけでなく頭部に崩れがないかチェックし、崩れがあればそれを戻す必要があります。
鼻がきちんと通るようになるだけで咳が出る回数が少なくなるなどの改善が見られるケースもありました。
気管支では、首の両側が柔らかいかどうかをチェックします。
左右ということは上肢(肩から手の指までの部分)のバランスが取れているか、捻じれたりして緊張していないかチェックする必要があります。
緊張が見られれば緊張をゆるめて捻じれを戻し、リラックスした状態に戻します。
左右の上肢のバランスが取れれば首の左右の緊張もゆるみ、気管支の圧迫も解消され、きちんと機能できるようになります。
そうすることで症状が改善、解消されたケースもありました。
肺では胸郭の状態をチェックします。
からだの前面、後面に緊張がないかチェックします。
前面の緊張が肺に圧迫ストレスをかけることになってしまいますし、背部では上部の緊張が呼吸を制限する要因になります。
肩甲帯(鎖骨、肩甲骨、上腕骨)のバランスが崩れていないかチェックする必要があります。
腕の捻じれはもちろんですが、肩甲骨の高さや位置などのバランスが崩れていないか、崩れていればその周囲の緊張をゆるめてリラックスさせることで圧迫ストレスが解消されることで呼吸がやりやすくなり症状が軽減、改善されたケースもありました。
1つで良くなったケースもありますが、3つやることで良くなったというケースもありますのでこれだけというものはありませんが、こういったポイントを押さえておくことは大事なことだと思います。