今回は揺らす、振動を使ったからだを整えるテクニックを学んできました。
以前教わったものを日頃の指導の中でも取り入れていますが、簡単ですが緊張が緩む、からだが整うなど効果は実感していました。
今回は考え方や細かなテクニックについて教わることができました。
・揺らす、振動刺激の目的
体幹は中を脊柱が通っていて胸椎の前には胸郭がぶら下がっている。
1Gで常に下に落ちようとしているので胸椎が後弯し頭の位置も変わる、背面は常にエキセントリックがかかり緊張してしまう、それを支える脚のバランスも崩れてしまう。
体幹が崩れると内臓同士が圧迫するし、背骨に対してもストレスがかかる。
振動は神経、脳脊髄液の刺激。
振動は脊柱、その上にある脳へ伝えたい。
そういったものが刺激されることで血管も解放されるのではないか。
揺すり・振動によって他動的に動かされるとその筋肉は活性化され、整ってくるのではないか。
緊張し、固まって動かなくなってしまったからだが動くようになるには振動、揺すりが良いのではないか。
細胞は常に揺れている。
全ての臓器の周波数は違う。
それらが混ざりあった時に影響し狂ってしまうことも考えられる。元の周波数に戻すというのは筋肉が硬くなったのを戻すのと同じ考え方。適切な振動を与えれば共鳴し戻るのでは。
細かな数値は難しい。
快の振動を与えればその振動に適応するのではないか。
・揺らす、振動を使った身体調整法
頭の方から脚の方へ振動させたり、肩からお臍の方へ振動させる、骨盤を揺する、足元から頭の方へ振動させる、母趾を持って揺する、胸郭を左右へ揺するといったアプローチを行いましたが、からだの緊張が緩んで立った感じが変わったり、動かした時の動きもスムーズになりました。
行うポジションは仰向け、うつ伏せ、座位などどのポジションでも可能ですし、全身が短時間で緩んで整うのでトレーニング前のアップの中に入れてみるなど活用範囲も広いように感じます。
・中間位
揺らす・振動刺激を使ったものだけでなく、中間位でからだを動かすアプローチについても新たなものを教わりました。
膝を中間位で動かすアプローチは以前教わっていました。
その時にはうつ伏せで行うものでしたが、今回は太ももの前面・後面だけでなく内側・外側のバランスに気を付けるといった細かな修正バージョンや仰向けで行うバージョン、足の裏をポイントにしたバージョンなどを教わりました。
肩では屈曲・伸展、内旋・外旋、水平内転・外転といった動きをやりましたが、肩だけでなく首や肘、体幹の緊張も緩みますし、低酸素状態になるまで繰り返すと筋肥大効果も見られました。
股関節では屈曲の動きを使って前面では大腰筋・大腿四頭筋、後面では腰方形筋・ハムストリングスの緊張が緩みました。
きちんと立つためにしゃがむ-立つ動作がきちんとできることの重要性は感じていましたが、それは問題なく立てる方のケースでそれが大変な方にしゃがむ-立つ動作の前段階で何かをやってしゃがむ-立つ動作がやりやすくなるようなもの、しゃがむ-立つにこだわらなくても良いような別のものの必要性を感じていたところなのでこのアプローチはかなり有効なアプローチになりそうです。
・わずかなもので整えられるように
今回いろいろなやり方を教わりましたが、あくまで持っていて損をしないという意味。
できるだけ少ないアプローチでやる。
頭、肩甲骨と振動・揺らすアプローチで基本的には全て整うはず。
うまくいかなければテクニックの問題ということ。
・やり方に固執しない
動かしている時に自分の中の感性で微調整する。
チェンジしないと最適なものは見つからない。
一年前と同じ事を考えているようでは進歩がない。
レベルアップのためにいろんなことをやっていくが考え方がまた戻ってくるが、その時にはレベルアップして戻ってくる。
・そうしかならない
指導の途中で終わった時にどうなるか想像し、そうなるように教える。
そうしかならないと言えるようになるのが今後の目標です。