今回は猫背なので背筋を伸ばして立つようにしていたら腰が痛くなったという相談。
姿勢をチェックしてみると、肩を後ろに引いて肩甲骨を寄せて胸を張って背筋を伸ばし、腰を反らして立っていました。
全身の筋肉の状態をチェックしてみると首、肩、腕、胸、背中、腰、太ももの前、ふくらはぎが緊張していました。
一般的に良い姿勢というと、胸を張る、背筋を伸ばして真っ直ぐにといったイメージですが、張る、伸ばす、真っ直ぐは筋肉を緊張させてしまいます。
個人的にはからだの前面と後面の筋肉の緊張が50:50の状態で立つことがバランスのとれた立ち方だと考えています。
今回のケースではからだの前面・後面の筋肉の緊張度のバランスが崩れてしまっていました。
姿勢の崩れの原因はバランスの崩れです。
そうなると姿勢を直すにはバランスをとることです。
筋肉が緊張しない方向、高さ、範囲で頭や腕、肩を動かしたり、しゃがむー立つ動作を行なって頭の位置、首の捻じれや傾き、腕の捻じれ、肩の位置を戻して体幹の捻じれ・傾き、脚の捻じれや足のアーチの低下や足の指の捻じれなどを直すと猫背も腰の痛みも解消されました。
姿勢の崩れはバランスの崩れですから筋肉を鍛えたり、緊張して硬くなっている筋肉を伸ばすようなことをする必要はありません。
緊張をゆるめてバランスを整えてあげることです。