今回は長時間歩いていると母趾球が痛くなってくるという相談。
痛みは片側だけで骨などに異常もないが、相談に来た時には立っているだけでも同じところに痛みがあった。
歩き方を見せてもらったが接地の局面で痛みが出ているところばかりに体重がかかるような接地になっていた。
歩き方に続いて立ち方をチェックしてみたが、
・猫背気味
・体幹が捻じれている
・脚もO脚気味
・足のアーチが落ちて偏平足気味
などの崩れが見られた。
母趾球に痛みが出る原因は、立ち姿勢が崩れている状態で歩いていくから同じ側の母趾球にばかり体重がかかってしまっているからだと考え、まずは崩れてしまっている立ち姿勢を直した。
肩を上下に動かしたり腕をブラブラさせて腕の緊張をゆるめ、肩甲骨を開閉させたり斜めに動かして肩甲骨周囲の筋肉の緊張をゆるめて猫背や体幹の捻じれが戻った。
次に呼吸を行いましたが、体幹の筋肉の緊張がゆるむと呼吸もやりやすくなり深い呼吸ができるようになった。
改めて立ち姿勢をチェックしてみると脚の捻じれも直っていましたし、足のアーチも戻っていて両足の裏に均等に体重をかけて立てるようになりました。
立っていても母趾球の痛みもなくなっていた。
その状態で楽にしゃがめるところまでのスクワットで動作の手順、体幹と脚の筋肉をバランスよく動かす感覚を掴んでもらいました。
そうするとさらに楽に立てるようになった。
リラックスして立つ感覚を掴んだ状態で歩いてみても母趾球の痛みを感じることなくなり、気持ちよく歩けるようになった。
トレーニングの翌日以降の変化を伺ってみても痛みなく歩けているそうだ。
スムーズに歩けない方で立ち姿勢が崩れているというケースが多く見られる。
いろいろ意識して歩いてもなかなかスムーズには歩けない。
そんなときは一度立ち姿勢の崩れを直してみることをお勧めします。