今回は老化で足腰が弱ってきたせいか歩くのがしんどいという相談。
自分の脚で立って歩くことはできていたので立つ、歩くための筋肉はあるようだった。
それなのに歩くのがしんどいそうだ。
まず毎日の過ごし方について伺ってみると、
・家から出ない
・イスやソファーに座って過ごす時間が多い
という感じだった。
身体の状態をチェックしてみると、
・猫背
・O脚
・首こり、肩こり、腰が痛い
・腕や脚を動かすと関節からゴリゴリ音が鳴る
といったことが見られた。
実際に歩いているところを見せてもらうと、
・脚を一生懸命動かして歩いている
・歩幅が狭い
・歩き姿勢も崩れている
という感じだった。
そこでまずは全身の筋肉の緊張をゆるめた。
首や肩、手や腕、背中や腰、お尻、太もも、ふくらはぎといったところの緊張をゆるめると猫背やO脚といった姿勢の崩れ、体幹や脚の捻じれが直ると背中や脚も綺麗に伸び、楽に立てるようになった。
それから脚を一生懸命動かす歩き方から脚が勝手についてくるスムーズな歩き方に修正するために、接地した脚を後ろに送る(股関節を伸ばす)動きをおこなった。
接地した脚を後方に送ることで推進力が生まれ、体が前方へ移動し、脚は勝手についてくるという感覚が掴めると楽に歩けるようになったと感じるようになり、自ら歩く動作を何度も繰り返すようになった。
誰でもきついこと、しんどいことはやりたくないし、長く続けることはできない。
それがどれだけ正しいこと、必要なことだとしても。
トレーニングを見ている方の中には脚が悪い方もいるが、このスムーズな歩き方のトレーニングをすることで自然と体を動かすようになり太ももやお尻の筋肉量も増えたり血液検査の数値も良くなったなど様々な良い変化が身体に現れている。
楽に、気持ち良い運動でもやり方次第で良い結果を得ることはできる。