今回は階段を昇る時に膝が痛いという相談。
病院で診察を受けたが、軟骨がすり減っているが手術の必要はないということ。筋トレをして膝の周りに筋肉を付けるように指導されたそう。
詳しく話を伺ってみたが、普段立っていても痛みを感じることはない、歩いたりしても痛みを感じることはない、階段を昇る時に痛みを感じる(下りは怖いのでゆっくり降りるようにしている)ということ。
階段を昇ると膝が痛くなるということは階段の昇り方に問題があると考えられます。
そこで階段の昇り方を実際に見せてもらった。
1で足を上の段に乗せ、2で踏ん張って上がろうとしていた。
このような1・2のリズムで上がろうとすると主に膝の曲げ伸ばしを使うので膝に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
何気なくやっていたこの動作が膝を痛める原因になっているようでした。
そこで昇り方を変えてみました。
上の段に乗せた足の上に自分の体を持っていく。
それで膝の痛みもなく楽に階段を昇れるようになった。
一般的には階段を昇る時に上の段に足を乗せ、膝を伸ばして上がろうとします。そうなると太ももの前の筋肉を使うようになります。なので太ももの前の筋肉が弱くなるとその上がり方では上がれなくなってしまいます。それを解決するために一生懸命太もも周りの筋肉を鍛えようとしますが、成果が出るまで時間がかかります。力を使って昇ろうとすると力が落ちてしまうと難しくなるのでやり方を変えて力に頼らないで昇るようにすれば即座に動きのやりやすさも変わります。
楽なやり方で無理なく続けられる範囲で繰り返していけば徐々に連続で昇れる段数も増えていきます。