長時間のデスクワークで目が疲れ、霞んで見えるという相談が来ました。
目の疲れ以外にも首こり、肩こり、背中や腰の張りも感じているということでした。
眼球を動かす筋肉は首の後ろ側の筋肉と繋がりがあります。
首、肩、背中、腰の緊張をゆるめてみれば目の疲れもとれてかすみ目の問題も解決できるのではないかと考え、筋肉の緊張をゆるめてみることにしました。
姿勢も猫背気味で体幹に捻じれが見られました。
まずは体幹の捻じれを直していきました。
三軸修正法の考え方を使って首、首筋の筋肉が均等にゆるい位置を頭や肩の向きを調整し、そこで呼吸を行な首や肩の向きの捻じれを直し、次に胸と背中の皮膚を誘導しながら体幹を左右に軽く捻る運動を行いましたが、それで体幹の捻じれは修正されました。
次に肩、背中、腰の張りを改善するために肩甲骨を動かしていきました。
はじめに鎖骨(胸鎖関節)の動きが悪くなっていたので動きを良くしておいて、それから肩甲骨を上下、開く閉じる、斜めに開く・閉じる動きを行い可動性を取り戻していきました。
肩甲骨の動きが戻ってくると首、肩、背中、腰の筋肉の緊張もゆるみ、凝りや張りも改善されました。
さらに前屈を行なって腰の筋肉の緊張をゆるめると猫背気味だった姿勢も背筋がスッと伸びました。
そうするとかすんでいた視界がハッキリしてきたようでよく見えるようになりました。
お尻や太ももにも緊張が見られたので緊張をゆるめるような運動を入れて脚の捻じれなども直すと立ち姿勢も良くなりイスの座る・立つ、歩くといった動作も楽にスムーズにできるようになり体が軽くなったようでした。
見立ても合っていたようです。
目の疲れを感じている時は首や肩も凝っている可能性があります。
目薬や目を温めるのも悪くないですが、首や肩の凝りを解消することも目の疲れをとるためには重要なポイントです。