高校で投手をしている選手のトレーニングを指導していますが、その選手から今度は投げるといつも肩の後ろが張って、時々痛みも感じると相談されました。
投げる時に意識していることを聞いてみると「低めに投げようと前でボールを離そう」ということを意識しているということでした。
それが肩の後ろが張る原因でした。
ピッチングではボールをリリースした後は素早く反対の脇の方へ腕を巻き込むようにする必要があります。
ボールを前で離そうと腕を前に大きく振ってしまうと腕は前方へ引っ張られるようになります。
彼の場合、調子が良い時は140km/h近いスピードが出ます。
そんな速いスピードで腕が前方へ持っていかれると当然肩には大きな負担がかかってしまいます。
いくらマッサージなどをしても根本的に投げ方に問題があればいつまでも投げると肩が張ってしまいます。
今回はフォロースルーの動きの修正をしました。
シャドーピッチングでテイクバックしたところから切る(反対の脇に腕を巻き込む)ようにして前を小さくするように何度も繰り返しました。
その動かし方でやると肩に張りが出ることも無くなりました。
先日県大会で登板した時の映像です。
フォームは以前より良くなったように感じますが、この日は球速が130km/h台前半であまり出ていなかったようです。
腕の使い方は良くなりましたが、課題は下半身の使い方にあるようですのでしっかり修正しておきたいと思います。