定例勉強会の今月のテーマは「ウェイトトレーニングの指導の見直し」でした。
○目的に合った適切なやり方で
スポーツをやっている方から競技パフォーマンスをアップさせるためにどんなトレーニングをしたら良いかということを尋ねられたり、体幹を鍛えたら競技のパフォーマンスはアップするのかといったことを尋ねられることがありますが、ベンチプレスやスクワット、デッドリフトで高重量を挙げられるようになってもそれが直接競技パフォーマンスの向上に繋がることはほとんどありません。
競技パフォーマンスを高めたいなら実際の動作に近い動きで行う必要があります。
負荷のかけ方がポイントになってきますがその方法は単純に重りを使うといったことだけしかないわけではありません。
方法はいくつもあります。
○ポジション、手順、体の使い方は適切か
質問として一般的によく行われているエクササイズで痛みを感じたり、動きがやりにくい、思ったように筋肉に変化が見られないといったケースについて挙げました。
問題の原因は単純に難しいこと、やりにくいようにやっていることでした。
どこかの関節にストレスが強くかかればその他の関節でも代償動作が起きてしまいます。そんな動きはスムーズにはできません。
当然筋肉もスムーズに動くわけもなく、思ったような変化が見られなくても仕方ありません。
ちょっとポジションを変える、足の幅を変えるなどして楽なポジションで楽な動きでエクササイズを行っても筋肉が膨らむ適切な刺激を与えれば狙った反応を引き出すことができます。
ポジション、動きはいつも考えているつもりですが、筋トレのエクササイズで考えてしまう癖がなかなか抜けないのは大いに反省です。
○段階を踏んでエクササイズを指導する
今回はウェイトリフティング、ベンチプレス、スクワット、デッドリフトなどのエクササイズを実際に行っていましたが、実際に先生が指導されているところを見て感じたのが相手のレベルに合わせて何段階も踏みながら徐々に動きを完成させていく、そしてその指導の流れに一切無駄がないことに指導レベルの大きな違いを感じました。
日頃の自分の指導を振り返ってみた時に勉強会でやったやり方をそのままやっていることが多く、相手に合わせて段階的な進め方がうまくできていない、段階を考えているつもりでもそれがまだまだ少ないためになかなか次の段階に進めない、時間が無駄に過ぎていってしまうということになってしまっているのだと感じました。
イスの座る立つ動作でもまた新たな進め方を教わりましたが、以前教わったやり方でもうまくいくケースが増えてきましたが、それをもっと簡単にできるようになるにはというような発想はありませんでした。そういうことは日頃からやっていないと気にならないでやってしまうのでしょう。
自分でももっといろんなことを気にしながらやってみる習慣をつけなければいけないと感じました。
それ以外にもトレーニング指導のヒントになることをたくさん教わることができました。
久しぶりに勉強会に参加できましたが、やはり学びの機会を設けることでいろんな気づきがあります。