昨年から野球をやっている高校生のトレーニングを見ることになりました。
高校入学前から体づくりのトレーニングや投げる動作での体の使い方のトレーニングを行っていたこともあり入学当初は順調で球速も138km/hくらいまで出るようになりました。
ところが練習が多くなりトレーニングになかなか来られなくなり、夏に肘の痛みを訴えるようになりました。
病院で検査をした結果、内側側副靱帯の断裂という診断が出ました。
そしてすぐに内側側副靱帯再建術、いわゆるトミージョン手術を受けることになりました。
手術後からは病院でのリハビリと並行してトレーニングも行なっていきました。
肘は完全に伸ばせないものの、それ以外の部分には特に問題はありませんから肘に関しては動かせる範囲内での動して筋肉が落ちないように気をつけ、それ以外の部分に関しては普通にトレーニングを行いました。
トミージョン手術からちょうど一年が経過し、2年生になった彼の最近の投球の様子です。
投げ方が崩れて腕でボールを投げようとすると肘の痛みを感じることはありますが、全身をうまく使ってボールに力を伝えるように投げられた時は痛みは気にならないようです。
スピードも上がってきたようで本人が言うには先日140km/hが出たそうです。
テイクバック、リリース、フォロースルーといった投げる方の腕の使い方は良くなってきたように感じますが個人的にはもう少し下半身の使い方に改善の余地があるように感じます。
脚を上げて“立つ”という局面でバランス良く立てるようになってきていると思いますが、“移動する”ところでプレートをしっかり押してホーム方向へ移動していく勢いが以前はもう少し良かったように感じます。
その部分の修正、トレーニングで強い体を作り基本的な力を付けることでまだまだ良くなるように思います。
対戦相手の選手の体格と比べてみても同じ学年でも全然違います。
あと1年でどこまでレベルアップできるか楽しみです。