10年の学びを振り返って

魚住先生から学ぶようになってから10年になります。
今回は振り返ってみたいと思います。

初めて先生のラボへ伺った時はフィットネスクラブのスタッフとしてトレーニング指導に携わっていました。
トレーニングに関する知識はほとんどなく、社内での研修やトレーニングに関する本を読んで知っている程度の知識で指導にあたっていました。
ほとんどが思うような結果にはならず、指導技術、ヒトの体を扱う技術のレベルアップの必要性を感じてパーソナルトレーナーの養成講習会に参加して資格を取得したり県内・県外のいろんなセミナーをいろいろ受けていました。

そんな時に先生の勉強会に参加する機会をいただきました。
初めて参加した時のテーマは「腰痛」でした。
私は腰の痛みが治せるようなすごい技術を教わることができることを期待していましたが、まず先生が仰ったのは「物事の考え方」の大切さでした。
・目的があって手段を用いる
・全ての言葉に定義を持つ
・痛みの根本的な原因を見抜く(話を聞く、立ち方や動き方に癖がないか)
・パーツでアプローチしてもうまくいかない(パーツを直しても全体は直らないが全体を直せばパーツも直る)
・アプローチは崩れたものをノーマルに戻す(自然体に戻す)
・快の刺激=快の結果(相手にリラックスしてもらうには快の刺激を与えなければいけない)
ヒトの体の見方、原因の追求の重要性、自然体を取り戻すための様々なアプローチを学んだことで解決できる身体の不調に関する問題が増えました。
そのおかげで今はパーソナルトレーナー として自分のスタジオを構えて活動できるようになりました。

考え方が変わったのはトレーニングも同様です。
以前は、トレーニング=筋トレ、ウェイトトレーニング。筋肥大は10回×3セット、シェイプアップは15〜20回×3セット。
トレーニングをした翌日に筋肉痛が出るのは当たり前、トレーニングをした後は必ずクールダウンでストレッチングをしないといけないと考えていました。
今では、
・トレーニング≠ウェイトトレーニング(筋に対して刺激を与えて反応を引き出すのがトレーニング)
・刺激の変え方は無限大にある(いつも同じことをする=レベルダウン)
・筋肉を鍛えないとスタイルアップできないわけではない(自然体に戻すことで体型、綺麗なラインは作れる)
・ウェイトトレーニングでも筋肉は柔らかくなる、筋肉痛も出ないようなやり方でやればそのようになる
というように柔軟に考えられるようになり、トレーニングでも良い結果が見られることが増えました。

今の指導の中心は魚住方式のトレーニングですが、快の刺激で速筋線維を刺激していくこのトレーニングを学んでハードなトレーニングをしなくても楽して良い結果が得られる、健康な体になれる自分の理想としていたトレーニングの形が少しずつできてきています。

それでもまだ課題はあります。
先生が指導しているところを間近で見ると、自分のできているつもりと本当にきちんと指導するということの差を感じます。
特に、
・問題の原因の探究のレベルの向上
・快の刺激の質の向上(ポジション、サポート、誘導、声かけ)
・やることを事前に決めず、相手を見て閃いたものをやってみる
・教わったものを真似るだけでなく自分のオリジナルのものを作り上げていく
といったところが自分の大きな課題です。

そのために、
・相手の話を細かなところまで尋ねる(生活パターン、趣味、毎日の体温など)
・相手をサポートしながら手から相手の筋肉の緊張状態やどうしようと考えているかを感じ取りながらできるだけ快の動きで体を動かすように誘導していく
・動きのバリエーションを増やすためにいろんな動きを見るようにする
といったことを意識して取り組んでいます。

それでも見えていない、わかっていない、できていないことがたくさんあります。
学び始めて10年になりますが、学びの形も変わってきて今の自分に必要なことは新しいテクニックを教わるということよりも自分の指導の見直し、今まで教わってきたものの精度を高めることだと感じています。

これで良いと思うことはなく、「まだ」、「もっと」の連続です。
これはこの仕事を続けている限りずっと続くのでしょう。

これからも1つ1つの理解度を高めながら自分の理想である、快の刺激で一般の方からアスリートまで健康づくりからパフォーマンスアップまで様々な目的に対してきちんと指導できるトレーナーを目指していきたいと思います。