「歳をとると体は硬くなる」は本当なのか?

年齢を重ねると体は硬くなっていくようなイメージがありますが、年配の方がみんな等しく体が硬いわけではありません。
中には体が柔らかい年配の方もいます。(ここで言う柔軟性とは180°開脚して前屈で体が床にべちゃっと着く柔らかさの話ではなく、動きのしなやかさ、滑らかさです)

筋肉は使っているように作られていきます。
体が硬くなるのは硬くなるようなことをしているからです。
柔らかくなることをすれば年齢に関係なく柔らかくすることはできます。

体が硬い方に多いのは日頃体を動かすことがなくじっとしていることが多い、動きの手順や体の使い方の問題、力任せに動作を行うといったものです。
こういった筋肉が緊張してしまう動作をいつも続けていれば筋肉は当然緊張して硬くなっていきます。
いくらマッサージやストレッチングをして柔らかくなったとしても同じように過ごせばまた緊張して硬くなってしまいます。

多くの方は「筋肉は使えば硬くなる」と思っているようですが、“柔らかくなる”ように使えば筋肉を使っても柔らかくすることもできます。

筋肉が硬いというのは緊張しているということです。
柔らかい筋肉にするには緊張をゆるめればいい、緊張をしないで体を動かせばいいということです。
特別な運動を考えなくても歩く、イスのしゃがむ立つ、階段の昇り降りといった日常生活動作をスムーズに行うようにするだけでもいいでしょう。

実際にトレーニングを受けて来ている年配の方で体が硬い、筋肉が硬いといったも日常生活動作を力まず、楽に、スムーズにできるようになることで普通の柔軟性は取り戻せますし、筋肉の弾力性も出ています。
マラソンをする方であれば走って柔らかい筋肉になります。
ゴルフをする方であればスイング動作で柔らかい筋肉になります。

柔軟性を高めるというと一般にはストレッチングといったものをイメージしますが、トレーニングをしても柔軟性を高めることはできるのです。

ポイントは、
・楽に、軽く、気持ち良く、スムーズに行う
・頑張らない、きついことはしない、疲れるようなことをしない
だけです。
気持ち良いと感じれば筋肉はゆるみます。