腰の痛みに関するもので多いのは何かの動作をした時に痛みを感じるというものです。
ある動作をした時に痛みを感じるという場合、問題はその動作のやり方にあります。
腰痛で多いのが床に落ちている物を拾おうとした際に痛みが起こるというものです。
実際にどのようにして拾おうとしたのか見せてもらうと腰に大きなストレスがかかる、腰が痛くなるようなやり方をしています。
一番多いのが腰から曲げて上体を前に倒して拾おうとするというやり方です。
上半身と下半身の繋ぎ目、ジョイントの部分は股関節です。
前屈のように体を前に倒すなら股関節から曲げるのが自然なのに、それを腰から曲げようとするのは無理のある動きです。
ですから腰に大きなストレスがかかってしまい、痛みが起きてしまうのです。
次に多いのが腰を落として拾おうとしたのに痛みが出るというものです。
ぎっくり腰にならないように床から物を持ち上げる時には腰を落としてやるというのは一般の方でもよくご存知ですが、これもやり方が不適切だと腰にストレスをかけてしまうことになります。
痛みなく下の物を拾う動作をするポイントは腰を落とすことです。
そしてその腰の落とし方がポイントです。
ほとんどの人は腰を落とそうとする、脚(股関節・膝・足首)を曲げようとします。
そんなに頑張って曲げようとしなくても脱力する、力を抜いて重力によって体がへしゃげるようなイメージでやってみれば楽に腰が落とせます。
脱力する、力を抜くのは地面に一番近い足首からです。
足首の力を抜いて脛を前方へ傾けていくと膝、股関節の力も抜けやすくなります。
いきなり一番下まで行くことに抵抗がある場合は足首の力を抜くところを何度も繰り返して膝や股関節の力も抜きやすくなる感覚を掴むところからやっても良いかもしれません。
こういう動作の手順、やり方で腰を落としてみると痛みなく床にある物を拾うことができます。
痛みが出ないだけでなく、こういうやり方をする方が動作が楽だということを感じます。
何気ない動作ほど体に無理をさせていることがよくあります。
動作の手順、やり方を見直して楽に気持ちよく体を動かしましょう。