ランニングで起こる痛みの多くは走り方に原因があるから

市民ランナーの方から走ると腰が痛くなる、膝が痛くなるといった相談を受けることもありますが、多いのは日常生活では腰や膝に痛みを感じることはないのに走ると痛くなるというものです。
病院へ行っても骨には異常は見られない、整体やマッサージに行って筋肉を解してもらうとその時は良いが走るとまた痛みが出る、筋トレをしても痛みは治らない・・・といった感じです。

走って体のどこかに痛みが出るというケースをたくさん見てきて感じることは、走って起きる痛みの多くは「走り方」に原因があります。
いろいろやっても走り方、走る時の体の使い方が直っていないから痛みが再発してしまう、根本的な改善が見られないのです。

走り方、体の使い方と言っても特別難しいことをする必要はありません。
楽に、気持ち良く、スムーズに走れるようにするだけです。

一番大きな問題は「接地」です。
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接地の際は体重の3倍以上のストレスが体にかかります。
足裏全体でのフラットな接地だと衝撃を体幹や脚全体に分散できるので負担も少ないのですが、痛みが出る方はつま先や踵からだったり足の外側か着くような接地の仕方になっています。
しかし、フラットな接地を意識しているのにうまくできない、いつもの自分の癖が出てしまうということもよくあります。

そういう時にはフラットに接地する感覚を掴みやすくするために道具を使うという方法もあります。
私が指導の中で使うのが「二本歯の下駄」です。
下駄を履いて歩いたり軽く走ってみるとフラットに接地しないとうまくできません。
あれこれ余計なアドバイスしなくても自然とフラットに接地する感覚が身につきます。
ランニングシューズに戻っても脳にはフラットに接地する感覚がインプットされていますので“フラットに接地するイメージ”で普通に走ってもうまく接地できるようになります。
適切な接地で走ればほとんどの場合膝が痛くなることもありませんし、太ももの前やふくらはぎの余計な緊張もゆるんで筋肉が柔らかくなり弾力性も戻ってきます。
O脚も改善され真っ直ぐな脚になります。

走って腰が痛くなるというケースはほとんどが姿勢を良くしよう、背筋を真っ直ぐ伸ばそうという意識が強すぎるため反った姿勢になってしまっていることが原因です。
走るというのは重心の移動、体が前方へ移動するということですが真っ直ぐな姿勢では体を前には進めにくくなります。
この場合は背筋を伸ばすことを止めればほとんどの場合痛みは治ります。

走って痛みを感じる場合はまず走る時の体の使い方、走り方に問題がないか見直してみることです。