家でじっとしていると体が固まってしまう、体にあまり良くないということから自宅でできる簡単な運動を教えて欲しいという相談をよく受けます。
自宅で簡単に、道具も使わない簡単にできて体に良い運動というと腕立て伏せやスクワット、腹筋運動のような筋トレがすぐに頭に浮かびますが、“健康のため”ということが目的であればそこまできつい運動を行う必要はありません。
血圧の調整と血流量の回復に関しては運動せずに立っているだけの方が効果的だという話もあります。
ただし、ずっと立ち続けるのではなく「頻繁に立ち上がる」ということが重要です。
立ち上がる度に筋肉は収縮し、血流、血液量、ホルモンに変化が起こります。
しかし、立っている時間が長くなればなるほど血管壁への刺激は小さくなってしまうので短い時間で頻繁に姿勢を変えた方が良いということのようです。
イスから立ち上がって座ってまた立ち上がるというような姿勢の変化は1日最低32回必要という研究結果もあります。(連続で32回やっても1回にしかカウントされません。1回を32回繰り返すということ)
ベッドに横たわった姿勢から起き上がる動作は16回は必要があると言われています。
筋肉を鍛えるようなハードなものも悪くはありませんが、頻繁に姿勢を変えるような運動、頻繁に筋肉を動かすことでも効果的な運動になるということです。
家の中でもじっとしている時間を短くしてしょっちゅう動き回る(立ち上がったり、棚の上の物を取る、物を拾うなど)ことを意識してみることです。
また、座っている時に貧乏ゆすりをすることも血液やリンパの循環を改善するための運動としても効果的です。