股関節の痛みを改善するためのトレーニングの考え方

最近、腰や膝だけでなく股関節の痛みについての相談も増えてきました。
そのほとんどが病院へ行っても緊急に手術する必要はないが関節の隙間が狭くなっている、軟骨が擦り減っているといったものです。

どの方にも共通しているのは股関節の痛みは両脚ではなく“片側だけ”、そして立ち姿勢を見ると体のバランスが崩れている、歩き方にも癖があるということです。

こういったことから考えると股関節の痛みの原因が立ち姿勢や歩くなど日常生活動作での体の使い方にあると想像できます。
そして全身の筋肉の緊張度のバランスを取って本来の自然な立ち方を取り戻し、歩きもスムーズな歩き方に戻せば痛みの出ている部分へのストレスも減って痛みなく生活できるようになると考えます。

実際に股関節の痛みで相談に来ている方のケースでは、病院でレントゲンを撮ってみると関節の隙間が狭くなっていて、立つとO脚気味で痛みのある方の脚をきちんと伸ばすことができず常に曲がっている状態。
歩いても痛みの出ている方の脚に体重をかけている割合が多い印象でした。

股関節以外にも腰や背中、肩や首の筋肉も緊張で硬くなっていて肩こりや首こり、腰の張りを感じていました。

そこで肩甲骨を動かしたり、骨盤の仙腸関節を動かして体幹の緊張をゆるめてみるとO脚や脚の伸ばしにくさに改善が見られました。
さらに股関節や膝、足首周囲の筋肉の緊張をゆるめてみると曲がっていた脚が綺麗に伸ばせるようになり立ち姿勢の崩れが直り、立っている時の股関節の違和感が消えました。

それから歩き方を修正するために片足で自分の体重をきちんと支持する感覚の練習を何度も繰り返しました。
ここでは痛みの出ている方よりも問題のない方の足の片足支持がきちんとできていませんでしたが、何度も繰り返していくことで感覚が掴めてきて、片足できちんと支持できるようになると歩き方もスムーズになり痛みなく歩けるようになりました。

周囲の人や友人なども以前と歩き方が劇的に変わったことに驚いて何があったのか尋ねられるそうです。

椅子のしゃがむ立つの動作も股関節がスムーズに動かないために大変だったのですが、今では日常使っている椅子では何かにつかまらなくてもできるようになってきました。
今はもう少し低い椅子での座る・立ち上がる動作のトレーニングをしていますが痛みをかんじることはありません。

関節に異常が見られない場合、ほとんどが体の使い方の問題です。
薬を飲んだり、マッサージをしても問題の根本的な解決にはなりません。
体の使い方の問題は動作の修正、体の使い方を直すのが近道です。