先月岡山マラソンが終わり、参加した方から結果の報告が届いております。
満足いく結果だった方、満足いかない結果だった方それぞれいらっしゃいますが、来年は4時間を切りたい、5時間を切りたいなどもっとタイムを良くしたいというのは共通の目標のようです。
来年に向けての準備はもう始めておかなければなりません。
多くの人は抽選に当選してから、大会の3ヶ月前など本番が近づいて来ないとやる気にならない、スイッチが入らないというような言い訳をする方もいますが、ダイエットが短期間ではうまくいかない、短期間で急に筋肉が増えることがないようにベースを作る、体力レベルをアップするには時間が必要です。
有酸素性の能力だけで考えても筋トレのように3ヶ月で結果が出るようなものではありません。
少なくとも半年は刺激を与えないといけません。
そういったことから来年の大会に向けては今からもう始めておかなければいけないのです。
タイムの短縮が目的であればランニングスピードのアップが必要です。
具体的には、“今より歩数を1歩減らす”ことができれば確実に今よりタイムは良くなります。
ランニングスピードは「ピッチ×ストライド」によって決まります。
マラソンはそれほど速いピッチで脚を動かす必要はありません。
そうなるとスピードアップのためにはストライドを伸ばす必要があります。
それが今より歩数を減らすということの意味です。
ストライドを伸ばすことはタイム短縮だけでなく、疲労の面から考えても有効です。
今回参加された方の多くはハーフまでは目標タイムを切れるくらいのタイムでしたが、後半になると徐々に脚の疲れてきて30kmくらいで脚が動かなくなり後半にかなりのスピードダウンをしてしまいました。
脚の疲労を軽減させるには歩数を減らすことです。
歩数が減れば脚を使う回数が減りますから疲労は今より軽くできます。
ストライドで考えると今より1cm伸びるだけで歩数はかなり減ります。
ウチで行うストライドを伸ばすためのトレーニングとしては、
部屋の壁から壁まで10mくらいあるので、

何歩でいけるのかを測ってから半歩減らす、1歩減らそうというイメージで走ります。
また、6歩でどこまでいけるか(6歩の加速)、3歩でどこまでいけるか(3歩の加速)といったこともします。
マラソンや長距離でスピードアップというと長い距離をタイムの設定を早くして走るというような練習をやりがちですが、長距離を走る人に多いのは長い距離は速いが短い距離はおそいという人です。
トップレベルの選手を見ても日本記録を更新したのは10000mの日本トップレベルの選手達ですし、世界では1500mのトップレベルの選手がマラソンを走るようになってきています。
“速く長く走る”という競技になってきています。
スタミナは必要ですが、タイム短縮、スピードアップということを考えるのであれば短い距離を速く走ることも必要です。
たった10m、6歩の加速練習を繰り返すだけでもその後にいつもの感覚で走ってみるとスピードがアップしていることを実感できます。
来年に向けて自分の課題を見つけ、課題をクリアするためのトレーニングをさっそく始めましょう。