「膝を伸ばすと膝が痛いんです」とクライアントさんが相談に来ました。
○○をすると痛くなる原因の多くはその○○のやり方です。膝を伸ばすと膝が痛くなるのは膝が痛くなるような伸ばし方をしているせいです。
ひざ痛の人のほとんどは膝の使い方の間違いです。
多くの人は膝を伸ばそうとすると膝関節を真っ直ぐ動かそうとしますが膝関節は伸びる最後の局面でわずかに捻りの動きが起こります。
相談に来た方の膝のお皿の上部分の筋肉を触ってみると緊張して硬くなってしまっていました。仰向けに寝てみると膝裏とベッドとの間に大きな隙間がありました。脚がきちんと伸びていない証拠です。
膝がきちんと伸びている時に太ももの筋肉に余計な緊張はありません。
筋肉の緊張度のバランスが崩れてしまっていてきちんと膝は伸びていなかったのです。
仰向けに寝て膝を曲げた状態から伸ばしていってみると動きにブレーキがかかってしまいました。
本来ならブレーキがかかることなくスッと伸びるのですが、筋肉の緊張のためにそのようには動いていませんでした。
そこで、太ももの筋肉に余計な緊張が出ないゆるいところで膝の曲げ伸ばしを繰り返すと徐々に膝が伸びる最後の局面で捻りの動きが出てきてブレーキがかかることなくスッと伸びるようになりました。
骨盤の仙腸関節や股関節、足首の動きも調整して筋肉の緊張をゆるめて改めて立ってみると脚が軽くなった感覚があり、痛みもなくなったようでした。
立ち姿勢を見てもつま先の向きも外を向き、膝も自然にスッと伸びて立てるようになりました。
適切な膝の曲げ方、伸ばし方はほとんどの人が知りませんが膝の使い方を直すことはひざ痛の予防、改善に繋がります。