軽い負荷で速く動かしても筋肉は膨らませられる

筋トレブームもあってジムでも大きな重りを付けてウエイトトレーニングに励む人が増えています。
刺激して大きくなるのは筋肉の中でも速筋線維です。
速筋線維は大きな力を出す筋肉だから鍛えるためには大きな負荷をかける必要がある。
それが一般的によく言われる“10回×3セット”というものです。

しかし、アスリートではない一般の人にはそんな大きな体、強い体は必ずしも必要ではありませんし、理論的には正しくてもそのようなきついトレーニング、辛いトレーニングはなかなか続きません。
ジムに入会して始めのうちはウエイトトレーニングを頑張っていたのに徐々にウォーキングなどの有酸素運動が中心になっていくというのはよく見かける光景です。

一般の人に必要なのは1Gに対して楽に立てる、楽に動ける体、力です。
そこまで大きな力が出せる、強い体が必要なわけではありません。

速筋線維は素早い動作でも使われます。
筋力に自信がなければ軽い負荷で切り返し、伸張反射を利用して速く動くことを疲労する、おもだるさが出るくらいまで繰り返して行うことでも重いバーベルを上げ下げするのと同じように筋肉を膨らませることができます。

このやり方だと関節に不安のある方や年配の方でも安全にトレーニングを行うことができます。
実際、このトレーニングのやり方を続けていくことで70代の方でも筋肉が付いてきています。
立つ、歩く、しゃがんで立つなどの日常生活動作も以前より楽にできるようになってきています。

筋肉を付けるためのトレーニングはウエイトトレーニングだけではないし、きついこと、辛いことをするだけではないのです。